※記事内に広告を含む場合があります

小説版 転生したらスライムだった件で英語(2)

今回は、スライムに転生したらしいと気づいたあと、
ヴェルドラと出会うまで。

転生したらスライムだった件 1巻
THAT TIME I GOT REINCARNATED as a SLIME vol.1 

この作品はアニメ、小説書籍版、WEB版小説、コミックといろんな形で楽しめます。

こちらでは小説版の日本語版と英語版を比べ読みして楽しんでいきます。

一部、とくにアニメ放送済の内容についてはネタバレを含む場合がありますのであらかじめご了承くださいませ。

第一章/Capter1もまだまだ前半

どうやらスライムに転生したらしいと気づいたあとも、

周囲の状況は見えず、頼りは皮膚?の触覚のみ。
できることは触れた草を食べながら移動するだけ。
それを、沈黙のなかで約90日。

この状況が続く日数を知るのは、先の話。

この時点で、いつか状況が変わるともいえない。

あっさり語られているけど、強靭すぎる魂の持ち主。

転スラの用語から

世界の言葉 World Language

転生者 transmigrant

異邦人 visitors

異世界人 otherworlders

暴風竜 the Storm Dragon

魔力感知 Magic Sense

魔素 “magicules” =magic particles =pure magic 魔物にとって必要不可欠な要素 エネルギー

おまけというか、初めて出会った言葉

Holy cats 驚いたり、面白がったり、とまどったりしたときの一言

感嘆など嬉しい方向の戸惑い。

友達の前に、スキル『大賢者』

初めての友達‥‥‥の前に、『大賢者』とやり取りできるようになります。

この世界の案内人『大賢者』が(再)登場
問いが心に浮かんだときに答えてくれる便利で頼れる相棒。

解。ユニークスキル『捕食者』の胃袋に収納されています。尚、現在の空間使用量は1パーセント未満です。
Received. It is being sored in the stomach of the unique skill “Predator”. Current physical spae usage is less than one percent.

解=数学でいえば方程式の答え。解答の「解」です。
そのまま英語にすると「解」=(math)solutiion
本作の英語版の訳はreceived。

Receivedの逆試訳(問いを)受信しました

↑の心に浮かんだ問に答えてくれるスキル『大賢者』。

正体不明でも、

話し相手どころか、敵になる生き物の気配も感じない沈黙の世界で

問いに答ええてくれる「声」があったら、

その声が自分の幻想だってかまわない!ですよ。

自己改造し、権能の一部を流用

本来ならば会話による返答などできなかったとの事。俺の疑問に答える為に自己改造を行い、”世界の言葉”の権能の一部を流用したのだ。
Normally, it would be unable to provide responses in the form fo conversations, but in order to answer my questions, it apparently revamped itself, diverting part of its”World Language” powers to assist me.

この世界について無知の主人公と読者(視聴者)は、そうなのね、と頷くしかない。

「権能」という言葉も他では聞かないけれど、”power”という意味なのね、と。

そして、つまり

「死に際で聞こえた声」は「世界の言葉」というもので、

今聞こえているのは、同じ声を使って話す『大賢者』です。

teaser
teaser

スキルが目的を持ち、自己改造する。
これが異常なこと、特殊なことだと気づくはずがない。
これ以外も初期の説明は、あとで読み返したときに効いてくる。

ここはスルーするしかないんだ。

スライムは食事をとる必要がない

この世界のスライムとは、魔素を吸収できれば食事を摂る必要がない。
The slimes in this world, it turned out, never had to eat if they could keep absorbing the magic particles, or “magicules,” in the air.

★ or/すなわち 言い換えれば

magic particles = “magicules” 

スライムの身体は全てが同一の細胞の集合体です。
The body of a slime consists of a mass of completely identical cells,

スライムを構成する細胞は、ひとつひとつが独立した脳であり、神経であり、筋肉である。

細胞が別々に交代で休んでいるから、スライム自身に睡眠が必要ない。


そして三上悟の知識からRAIDみたいな物?という問いに『大賢者』は「だいたいそんな感じ」と請け合ってくれます。

RAIDとは? ざっくり解説

Redundant Array of Inexpensive Disks(リダンダント・アレイ・オブ・インエクスペンシブ・ディスクズ)
複数のHDDを連携させて利用すること。
データを複数のHDDに同時に記録する。情報は、同時に複数のHDDで共有しているから、一部損傷しても、全体としては問題なく機能する。

いつもこうだ

俺ってヤツはいつもこうだ。直ぐ調子に乗って失敗する。
I was always like that. Getting cocky, then screwing it all up in the end.

get cocky/調子に乗る 自惚れる
screw up/台無しにする 失敗する

調子に乗れば誰だってやらかしがち。
これはそのまま、けっこう使えそう。

暴風竜ヴェルドラ

ついに登場。

この世界のたった四体しかいない竜種の一体。

小さき者よ

聞こえるか? 小さき者よ
Can you hear me, little one?

このフレーズ! 聞いたことある!
ファンタジーで、偉大な存在が一般人に話しかけてくるときのお決まりのフレーズ。

久方ぶりの客人だと思って下手に出てやったが、どうやら死にたいらしいな!
I had hoped to give my first guest in quite a while a little kindness, but it would seem you are in rather a hurry to die!

逆試訳:久方ぶりの客人だからと少しばかり優しくしたが、どうやら死に急いでいるだな。

これもよく聞くフレーズだけど、

使う機会はないかな(#^.^#)

面白い。
How fascinating.

fascinating/すごい すばらしい 魅力的な
ここではamazing や、greatに言い換え可能で、魅力的といった単語の意味は関係なさそう。

貴様は我から漏れ出た魔素の塊から生まれ出たのだな。
Perhaps you were born from the mass of magicules that leaked out from me, then?

完全な記憶を残して魔素から魔物となって生まれて来るなど、我の知る限り事例はない。お前は特殊だよ。
Someone retaining their full mind and becoming reborn as a monster out of pure magic… I cannot recall any past example of that. Quite…peculiar, indeed.


quite、indeedは、どちらも「とても、まさに」と強調で使われる。
“indeed quite”(連語で使うこともあり)確かに 非常に 本当に

チート/cheat 「ヒロアカ」の例も含めて

大賢者はずるい能力かもしれない。チートと言っても過言ではないだろう。
Something told me that having the Sage at my side was almost cheating. It would’t be going too far to put it that way.

日本のアニメや漫画で便利すぎたり、強すぎたりする能力を「チート」というけど、

英語のcheatに、そういう意味はまだないようです。

★単語の意味★
Cheat

英語cheatの意味は、いんちきする カンニングする、など。

「能力を持たぬ者が、その場しのぎにごまかすこと」なので、
能力が高すぎたり、強すぎたり、その場に都合よすぎたりということがあっても、実際に保持している能力であるとき、”cheat”を使うのは違和感があります。

チートゲーム,eスポーツでは

日本のアニメや漫画で便利すぎたり、強すぎたりする能力を「チート」というけど、

英語のcheatに、そういう意味はまだないようです。

ゲーム、eスポーツの世界での「チート」

  • プログラムを不正に操作すること。
  • 不正プログラムを利用すること。
  • この不正プログラムそのもの。

例えば:「わたしはチートを使わない」のときの「チート」は?

「チート」=「不正プログラム」≒「不正に獲得した強さ」じゃないかな。

『僕のヒーローアカデミア』のリアクション動画で

別作品なので、ここに追加は躊躇したのですが‥‥‥。

ヴィラン連合のUSJ襲撃事件の際、脳無(ノウム)を倒したオールマイトに対して

死柄木弔:「チートが!」

そこでリアクターの反応
「何言ってるの? cheatじゃないよ。オールマイトの真の力なんだから!」
「cheat? どこでcheatしてたんだ?」
などの声。

この場面ではこういう反応が少なくないので、

日本のアニメをかなり観ているリアクターさんがこう感じるのなら、
チート=cheatは一般的ではないのだろうな、と思ったのです。

からぽん
からぽん

本来、力を持つべき者がそのとおりに圧倒的な力を持っているとき

cheatはとくに違和感があるみたい。

死柄木の場合は悔しまぎれの言いがかりも含まれてるし

それでも、日本のアニメで、ジャンルによっては多用されているようですから、

「強すぎる、都合よすぎる能力」といった意味のチートも、やがて英語cheatの意味に含まれていくのかもしれません。

次回は

ようやく出会った生涯の盟友、心の友、ずっ友。

次回はついに、
人間だったときの三上悟さんではなく、スライムとなった今世の名前を書けます。