1章、スライムに転生したと認める瞬間まで
転生したらスライムだった件 1巻
THAT TIME I GOT REINCARNATED as a SLIME vol.1
この作品はアニメ、小説書籍版、WEB版小説、コミックといろんな形で楽しめます。
こちらでは小説版の日本語版と英語版を比べ読みして楽しんでいきます。
一部、とくにアニメ放送済の内容についてはネタバレを含む場合がありますのであらかじめご了承くださいませ。
本文からの引用は日本語、英語ともにこのようにリムル色のボックス内に
English version sentense …
試訳:英語版から、からぽんが逆に日本語に訳したもの。
第1章 初めての友達 My First Friend
プロローグから第一章を読み始めて気づいたこと
ページの見た目が違う。
えと、英語版にはパラグラフがある!
逆にいうと、オリジナルの日本語版は段落がわからない。
改行が多い!
オリジナルがweb小説だから、ですかね。
たとえば第一章の冒頭、日本語の小説では4つの文章は全部改行あり、
それが英文では1つのパラグラフになっている。
英文を読んでいて、日本語のどこだっけ?と探しにくいなぁと思ったのは、見た目の塊が違うからだったようです。
(@_@;)
日本語だけ読んでいたときにはまったく気づかなかったな。
っていうか、ラノベってこういうものでしたっけ。
では、第一章の内容に進みます。
刺されただけで、手や、足が
手足の感覚がない!と気づいたときの動揺。
刺されただけで、手や、足がなくなるハズないし、
Getting stabbed in the back would’t force the doctors to amputate all my extremities, would it?
amuputate (手足の一部を)切断する
extremities 四肢 手足 < extremity:先端 端っこ
逆試訳:(背中を)刺されて、(医者に)四肢を切断されるってない、よね?
日本語では(背中を)(医者に)は、どちらも省略可能。
さらに英語版ではforce the doctorsとあり
細かく読めば「医者が四肢を切断せざるをえなくなる」といった状況説明が加わっている。
絶望するなっていうほうが
実際に視覚もなく、手足の感覚もない。
暗闇で閉じ込められたら正気を保てないという話を思い出したら、
ほんとうに誰でも絶望するしかない。
このまま狂うのみなど、絶望するなという方が不可能だろう。
If insanity was all that waited for me here, that was enough to take the wind out of anybody’s sail.
take the wind out of someon’s sails
- ・先手を打って(someoneの)優位に立つ(自分の船の帆にだけ風を受ける)
- ・(someoneの)出鼻をくじく 自信を打ち砕く
ここでは、anybody’s 誰もの自信を打ち砕く
状況や、日本語の絶望と比べて英語の表現はゆるいと思うんだけど‥‥‥?
意識を集中すると
外界に対する感覚のすべてが「無」だと思ったとき、体表?に感覚があるのを感じて
その辺りに意識を集中すると、自分の身体の範囲がおぼろげながらに理解できた。
Concentrating on sensations, I slowly began sussing out what was around me.
試訳:その感触に意識を集中すると、自分の輪郭がすこしずつわかってきた。
suss out 突き止める 調べて分かる
真っ暗な中に
絶望しかないと思ったあとに、ちょっと嬉しくなったとき。
未だ、真っ暗な中にいる。しかし、五感の内の触覚だけでも感じることが出来たのだから。
I was in total darkness a moment ago, but I now I had my sense of touch back, at least.
試訳:俺はさっきまで完全な暗闇にいた。しかし、今は触覚だけでも取り戻している。
- 「真っ暗」と”darkness”は意味合いを変えている。
- 「真っ暗」は視覚的な暗さ。
- ”darkness”は比喩、絶望といった意味になるかと。
- 後半”sense of touch back”
- backがあることで感覚が戻った、この時点までは失っていたのか、感じなかったという印象を強めている
流線型のぷよぷよした
認めたくないが、流線型のぷよぷよした、あの”モンスター”のような形状をしているような。
I felt…flowing. Jellylike. Kind of a certain fantasy monster I was well familiar with.
試訳:流動的でぷよぷよして、俺がよく知っているあの異世界モンスターっぽい感じかな。
「認めたくないが」はここでは省略されています。
流線型:stream-lined streamly sleek-looking 角ばっていない形、滑らかな面というような外観の形容。これでもよかったんじゃないかとも思いますが
英語版のflowingは、流動性のある材質、質感を感じられます。
使用しますか?
ユニークスキル『捕食者』使用しますか?
Use unique skill “Predator”?
初めての問いかけに驚き、とりあえずNoと心のなかで答える。
まだ声の主は誰だかわからないけれど、そのまま黙ってしまった声に、YESと答えるまで聞き続けてはくれないの?と寂しく思う。
永続的な静寂のなかで、久しぶりに他者を感じた瞬間は、驚き、戸惑い、なんだこれ?
なんだか知らないものを使うか?って聞かれたら、返事のしようがない。
でもそのまま、その声が沈黙してしまったら、やっぱり寂しい。
とりあえず、そこにある草を食ってみると、味はなく
そしてゆっくりと納得する。
これは、そういうことか
これはつまり、そういう事のようだ。
From this, there were a few conclusions I could sensibly make.
試訳:ここで、いくつか、筋のとおった結論がでてきた。
こんなつかみどころのない日本語を英語にって、
あれがこれしてああなった。みたいな(@_@;)
確かに、あれはこういう意味ですかぁ。
人間ではなくなっている
俺は人間ではなくなっている
I was no longer human.
スライムに転生した
スライムに転生していたのだ
I’d been reborn. As a slime.
試訳:俺は生まれ変わったんだ。スライムとして。
自分の姿を分析して、
数ページ前から
あのモンスターっぽい気がするなあと思いつつ、
その思考はしばらく保留していたものの、
やっぱり、そうかと認める。
スライム!という言葉が初登場です。
転生と生まれまわり
reincanate re-incarnate 再び魂に肉体を与える 生まれ変わらせる
reborn re-born 生まれ変わった 再生した 生き返った
- rebornは、精神的に「生まれ変わったような気持ち」とか「更生した」など、比喩で日常的に使われる言葉。
- bornが日常で使われる言葉だから、生活に入り込んで比喩になりやすい
- reincarnateは、魂が新しく肉体を得るという意味もあり、宗教的であったり、哲学的であったり少し硬い表現
- incarnateが身近ではないため、日常の比喩に使われることはあまりない。
- ファンタジーやホラーではよく登場する言葉
今後
自分がスライムに生まれ変わったことを自覚し、このあと自分のスキルである大賢者にこの世界のことを教わります。
そして初めての友達と出会うのですが‥‥‥。
web版ではすでに完結している物語ですが、書籍化するにあたって内容が変更されています。こちら膨大な量になるので基本的には日本語で小説書籍版を主に楽しみながら、
アニメも楽しんでいく予定です。特に2024年、3期のアニメがはじまるのが楽しみです。