引き続き、日本のアニメのリアクション動画をサンプルにしています。
観ている作品はやはり引き続きの「鬼滅の刃(主に遊郭編)」と「呪術廻戦」です。
badassー最高
bad/悪い+ass/お尻=いい意味
前回のsickと同じく、もともとは決していい意味ではなかった単語がかっこいい! やる奴だな!といい意味で使われている。
coolとかawesomeと同じように使われているという説明もあるけれど、単語そのものの雰囲気、音の印象もあって、凄みがあったり、技術がすごかったり、すげー!て感じかな。(完全に主観)
ニュアンスは元々の単語のイメージを引きずっているように感じてしまうので
He is cool!
と
He is badass!
の場合
coolは顔や見た目にスマートなカッコよさ、
badassは、ふてぶてしさや、力強さをイメージしてしまう。(これも主観)
実際は、そんなに関係ないのかもしれない(^^;)
insane/常軌を逸した、正気じゃない
いい意味で常軌を逸した 正気じゃ考えられないくらいすごい!
超絶すごい! めちゃくちゃなレベル!
もともとはいい意味でも悪い意味でもなく、そのまま「正気でない 精神的に異常な」
(除く暴力的な状態)
または、「非常識」といった少し非難を込めた言葉です。
これが、常識を外れてすごくいいという意味に転じ、称賛の言葉になっているわけです。
使いやすいかも……? いえ、使わなくていいかと思います(^▽^;)
crazy いい意味のクレイジーはいまさら?
crazy/まともじゃない
これは何十年も前からいい意味で使われている、というか、衝撃を受けた記憶があって。
まだ二十歳前の女子だった頃に、何かで人を介して「ある人(アメリカ人だったか、イギリス人だったか?)が君のことをクレイジーと言っていたよ」と言われた経験がありました。
そのときは、びっくりしすぎて意味を問いただすことはできず、そのとき、友人が「いい意味だよ」と言ってくれたのを、半分信じ、半分疑ってやり過ごしました。
すぐに彼らとはつながりもなくなってしまったので、確認することもできずに時は流れ、
今となっては、もとのわたしの言動がなんだったのかも記憶にないのですが、その後も、このときの「クレージー、頭おかしい」って言われた?というざわざわした気持ちの記憶だけが残っています。
その当時の友人の「いい意味だよ」が本当だったとすると、35年以上前からスラングでは良い意味で使われたいた、ということ……にしておきましょう。
まあ、日本語でも「いかれてる」=「(いい意味で)すごい」はありますし……ね(^▽^;)
You suck! That sucks!
最低!
これまでの単語と違って、これはいい意味に転じる未来を想像できません。
suck/吸う は、日常生活でつかう普通の動作の意味です。
赤ちゃんが指をくわえているときにも使いますし……、ただ性的な動作を示す表現に使うこともあることから、罵倒する言葉に転じています。
この単語は男女ともに使いますが、女性が「You suck!」と言ったら、非難に軽蔑がこもるような気がします。
「あんたって、最っ低!」みたいな。
女性だけでなく、男性も軽蔑を含んで使っていますが、そういえば、ほかのスラングに比べてこれは女性もけっこう使います。
ほかに女性からよく聞こえてくるのは「Holy shit!」
自動字幕を設定するとholy — などと伏字になります。
最近、日本語で聞いた言葉、すごくいいこと、悪いこと
「バグってる」 本来ありえない数字、規模
bug/虫、プログラムのバグから
本来の想定範囲を上に外れた数字、成果などが規格外に大きいこと
その昔……、ドラクエやファイナルファンタジーをファミコンで楽しんでいたころ。
ゲーム上のある特定の場所で、特定の操作をすると本来見られる筈のない画面が見られる、という情報が流れました。
SNSなどない時代に雑誌や口コミや、パソコン通信で仕入れた情報でした。
そしてそれはもともとプログラムのバグであった、とか。
当時、こういう場面で学んだ「バグ」という言葉から派生しています。
プログラムのミス、エラーによって起こされる意図しない現象
そのミスそのもの
最近の「バグってる」の使用例としては
平均年収四400円くらい集団のなかで、事業にあたり唐突に月収が億を超えてしまったら、
そのひとは「収入がバグった」というような使われ方でした。
本来起こりうる枠を大きくはずれた成果を出すなど、想定を超えたいい数字や、よい成果のときに使われるようです(#^.^#)
想像の「斜め上」、予想の「斜め上」
方向も予想外で、規模感も想像を超えてきたとき、かな。
自分の質問に対しての回答がまったく的外れだったら、まずはあきれたり、腹を立てたり
こいつとは会話にならん
と、思うところ。
それでも、その返事がただずれてるだけでなく、想定の上をいくというか、規模や規格がこちらの想定(予想)を超えた反応のとき、
呆れつつも、感嘆したり称賛できるときに使っているのかな(^▽^;)
「想定外」は、結果として困ったときに使う?
想定外の出来事というとき、想定外のよい出来事、ということはあまりない気がします。
かつてほりえもんさんがよく、「想定の範囲内です!」と仰って、「想定内」という言葉が流行りました。
ほりえもんさんは、記者が質問するあらゆる事項を想定していたようでした。
元々言葉としてはあったはずですが、このころからよく使われるようになった言葉でしょう。
現状での使い方も、何かありがたくない事項が持ち上がった時に
対処できる「想定内」と
対処の準備でできていない「想定外」という使い分けでしょうか。
起こってくれてありがたいことや称賛したいことは、「想定外」とは使わずに先述の「バグってる」や「想像の斜め上」といった表現になるようです。
想定外の出来事は悪いこと前提なんですね(^▽^;)