白内障の影響で極端に視力が落ち、ものが二重に見えるようになった左目を手術しました。
この手術直前までの様子は「白内障の手術を受けました(1)」にあります。
今回はその続き。左目の手術中、手術直後、そして右目の手術を待っている今の状況について。最後にそして高額療養費制度についてすこし触れています。
なにかの役に立てることがあれば嬉しいです。
手術当日
手術前から手術まで
当日指定された時間に受付して、保護メガネを受け取り、手術後はそのまま帰宅できるようにお支払いを済ませました。
手術の前に5分おき10回の目薬。麻酔も目薬です。麻酔がかかっているという自覚はありません。
手術室を前にして、待機。控えのソファで髪をキャップにおさめ、歩いて手術椅子へ。歯医者さんの椅子みたいです。違うのは、背を預けると頭がすっぽりと包まれるところ。
この日、何度目かの、名前と手術の目は左目と確認。左目だけ穴のあいた布を被されました。
左腕に血圧計が巻かれ、右の指先を脈拍計がはさみます。
眼に消毒薬がかかる。
このあとわたしは動かず、ただひたすら照明を見ようとすること、だけ。
※事前のプリントに「手術中はライトを見ていてください」と書いてあったので。
その後‥‥‥、音が聞こえて、眼が押されて、光がぼやけて、
ちょっと‥‥‥だいぶ‥‥‥かなり痛いかも、
右の指先に脈拍計の硬い感触があって、
ときどき左腕の血圧計が膨らんで、
痛いよぉって思いながら、ぼやけた光を追いかけて、
この光がにゅるんと動くから、見失いそうで怖い、
もう無理かも‥‥‥と、3回目くらいに思ったとき。
ぼやけた光にクリアな輪郭が出現!
そうして、「はい、お疲れさまでした。きれいに仕上げましたよ」
と力強い声が頼もしくて、ほっとしました。冷や汗は歯医者の治療よりはマシかな。
手術直後からびっくりするほど見えるんですけど?
前室のソファにもどり、その日かけてきたメガネをかけたり外したり。
手術直後の左目はメガネ無しで見える! 驚き。焦点は打ち合わせどおりに40cmくらい、保護メガネの説明書の小さい文字が読める。
もうすこし先にあるカーテンも結構クリア。
メガネをかけると右目は今までどおりで、手術後の左目はぼんやり。
そして左右で色が違う。
え?
帰宅したら壁紙が真っ白!
家の壁紙は賃貸アパートなどで一般的な白です。それが、なんというか、洗濯洗剤のCMのように白くなった。
手術以前、昼白色のLED照明で見ていた認識。ところが手術して帰宅すると昼光色のLED照明に変わったみたいな印象。
そして左目を閉じて右目だけで見ると、なんと!色合いがLEDじゃない。むかしの、20Wの電球かしら?
そして、く、暗い(@_@;)
この時点で左目は、瞳孔をひらく薬が効いていて、
視界はとにかく明るく白っぽかったのですね。
翌日~3日目くらい
翌日の診察。眼科は徒歩で20分くらい。これまで使っていたメガネで、右目視力1.2を確保して外出します。ときどきそっとメガネを持ち上げて、裸眼の左目で世界を覗くと意外と見えるんですよ。
担当の先生の診察、傷もきれいで炎症もないとのことでおかげ様です。
さらに翌日目覚めると、世界の色が濃くなっていました。
カラフル(^^♪
説明されても実際に体験するまでわからなかったこと
く裏返しますが説明はちゃんと受けています。
説明も受けて、経験者からも話も聞いていたのに、実際にそうなってみると「聞いてないよぉ!」と思ってしまった。
どのくらい見える?って。
実際に体験するまで程度の感覚はわからない、でしょ。
40年もかけてド近眼に成長したのに、
30分くらいの手術でこんなに見えるようになるなんて!
想像できる範囲をはるかに超えていたんです。
無意識に想定していた手術後の状況
左目は、白内障の影響で極端に見えなくなる前の状態(視力0.1くらい?)に戻って、
白内障の影響を自覚していない右目とつり合いが取れるようになる。
つまり、左目を手術して3年前くらいに戻すのだと無意識はそんなふうに想定していたみたいですが、実際には左目は30年くらい前に戻ってしまった。
わたしってバカだったのね(+_+)
これまでメガネを外すのは、顔や髪を洗うときと布団にはいって目をつぶるときだったんですが、家のなかではメガネなしでも見えているんです。びっくりです。
そうして比べたことで右目にも白内障の影響はあったとはっきり認識します。クリアになった左目の視界と比べると、右目の視界はちょっと暗くて、色もちょっと黄色っぽい。白色LEDと電球を比較した感じです。
右目もこの流れで手術しようと決める
当初、今回の手術は左だけで、右とのバランスをメガネで、または右だけはコンタクトを使うことになるのかと思っていました。いずれは右目も白内障手術をするとしても、10年くらい先だろうと。
それが手術後の左目と見え方を比べたことで、右目も白内障の影響があるとはっきりしました。きっと10年も待たず、数年後にはどうせ手術をすることになる。それならここで、同じ執刀医の先生に手術してもらおうと決めました。
右目の手術はその時点で直近の9月5日に決まりました。左右のバランスが悪い状況はあと一週間ほど続きます。
左右の焦点が違う今、できることと辛いこと
現在のだいたいの視力
裸眼で
左目は焦点までの距離がほぼ40cm、視力は多分0.6くらい。
右目は焦点までの距離は20cm未満、視力は0.0?
手持ちのメガネ使用で
左目は焦点が無し、度のあわないレンズのため近くも遠くもぼんやり
右目は視力1.0くらい
読書はできるけど、視線を移動させるのが辛い
スマホはちょっときつい。家族のLINEでは、読み飛ばした発言がいくつかありそうです。
ごめんなさいm(__)m
小説、エッセイなど、縦書き、横書きとわず文章だけの本なら大丈夫。新聞は試していません。
紙の本で文字の小さいものは長時間はきつい。
タブレット、kindleペーパーホワイトなど、小説は文字を大きくすることができるので助かります。
でもコミックは日本語でもちょっときつい
(+_+)
英語のコミックは思いっきりきつい
(-“-)
本を読みながら、PCにメモを取ることが難しい。文字をすべらせるようにただ読むだけ、文字を追うのはいいのですが、見る場所が飛ぶのはちょっときつい状態。という事情で、複数の画面を参照しながら書くということがむずかしいのです。
m(__)m
外出がつらい
手術のはざまで合ったメガネを作れないという事情が大きいです。メガネでも裸眼でも左右の視力の差がありすぎて外出がつらくなりました。
もともと強度近視のため、手持ちのメガネは度が強いのです。手術後も外出時にはメガネの右目視力1.0に頼りたい。けれど、手術後に視力は0.6くらいになった左目には度が強すぎて、メガネがつらい。
酔う感じ。
裸眼(保護メガネ)で外出すると、左目だけの世界でこれは酔うようなことはないけれど、あまり見えてないから心細い。
あと一週間、なんとか無事に乗り切れますように。
高額療養費制度
お金の話です。
白内障手術は、ほぼ保険適用されます。
健康保険、または国民健康保険、誰もが加入していますね。病院で保険証を提示して、窓口での支払いは3割とか1割で済む、あれです。保険証を忘れて実費で支払いをした場合も、後日、保険証を持参すれば差額を返してくれますよね。
この健康保険で3割負担といっても、手術などの場合は高額になることがあります。健康保険、国民健康保険には負担限度額があり、限度額を超えた分を戻してくれる制度があります。
それが高額療養費制度です。
詳しくは厚生労働省保険局のこのページをご覧ください。
負担限度額は各個人の収入によって違います。
例えば、年収が約370万以下だと、ひと月の負担限度額が¥57,600です。
8月に左目の手術前後の診察をふくめて支払いは合計、約¥52,000
9月に右目の手術で同じくらいの支払いが予想される、約¥52,000
それぞれ負担限度額以下のため、給付金はなし。
仮に8月か9月のどちらかの月に両目の手術がおさまったとしたら
ひと月の支払合計は約¥100,000となり、
負担限度額を超えた分4万円くらいが戻ってくる?!
すぎてしまったことなので、わたしはもうどうにもなりません。
いろいろ考えて、一周待って、これでいいかなと思います。
(負け惜しみ?って言葉があっているかわかりませんが、たぶんそれです)
これを踏まえて思うこと
一方の目に白内障の影響が強くでて手術するのであれば、もう一方の目も遠からず手術することになるかもしれません。
不調な片目のことで頭がいっぱいになりますが、できれば少し落ち着いて、早い段階で担当のお医者様と相談しましょう。
そして病状の条件が合って、体力や精神面を考慮して、最適な治療を受けた結果、お支払いが同じ月のなかでまとまったら制度を活用しましょう。
お金だけで治療スケジュールを決めるのは危険です。くれぐれもお医者様としっかり相談してくださいね。