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【転スラ】3期、56,57,58話 書籍版から補足―デーモンロード

今回は第56,57,58話、この3話分です。

3期クライマックスですね。見どころ満載ですが、ここでは悪魔に偏っています。
書籍版ではここまでが7巻…。というか…、第58話のエンディングから書籍版では8巻の内容に入ります。


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第56~58話までのざっくりとした内容です。

第56話 「ボタンのかけちがい」

シオンがレナードとギャルドを、ベニマルはアルノーを、アルビスとスフィアがフリッツとバッカスを、そしてソウエイはリティスを屈服させ…。(ソウエイがリティスに何をしたのか…という謎は残したまま…。)

リムルと一騎打ちのヒナタは、ケリをつけるためにリムルに警告したうえで崩魔霊子斬/メルトフラッシュを発動、これを智慧之王/ラファエルさんが敢えて受け、暴食之王/ベルゼビュートで相殺…。

ヒナタが負けを認めたと思ったら、七曜に押し付けられたドラゴンバスターが暴走してヒナタが瀕死に!?

57話 「七曜暗躍」

七曜イメージ

ダムラダはディアブロを想定外の悪魔と感知し、手をひく。
三武仙のグレゴリーはランガにもてあそばれる。後々まで犬嫌いになるのは仕方ないです。

ディアブロはエドワルド陣を急襲。

集まった報道陣を結界で守護!これは目撃者にするため!

すでにグレンダは逃走、翻弄されたサーレはすでに勝ち目がないと悟っているが…、このとき恩着せがましく七曜が登場。

第58話 「神と魔王」

ポーション

ヒナタは魔法耐性が強すぎて、リムルの回復薬などは効かない!
そこに七曜が登場。ヒナタを亡き者としようとする。

ディアブロ、サーレ、目撃者までもまとめて葬り去るつもりの七曜の攻撃だが、ディアブロの結界で報道陣に負傷者は無し。
黒幕は七曜だと確信したディアブロは、リムルの許可を得て、七曜の3人をあっさりと始末する。

リムルたちも、七曜を倒そうとしたとき、神ルミナスが法王ルイとともに登場。
ルミナスはルミナスはリムルに謝罪し、ヒナタを蘇生させ、自らの手で3人を葬る。

そしてルミナス教の国家ルベリオスとテンペストは和解…。

テンペスト流のもてなし…日本のお風呂と宴会の場面はエンディングでした。

チート級のシオンとディアブロ

リムルの第1秘書と、第2秘書。シオンとディアブロの上限なしの強さについて少し。

シオン活躍

副団長レナードとギャルド、聖騎士団/クルセイダーズふたりを相手に圧倒! 清浄化結界を破壊したシオン。

シオンは思考というより、根性と本能でスキルを使いこなしています。

ユニークスキルと「料理人/サバクモノ」と

料理人/サバクモノでもっとも大きな権能は確定結果
…法則をねじまげ、シオンの望む結果を対象に上書きするチート能力。

この結果を用意するだけでなく、このスキルによってシオンは最適行動がとれます

その他のスキル。
エクストラスキル多重結界で防御。天眼魔力感知で相手の弱点を探る。

超速再生は、言うまでもなくダメージを瞬時に回復、再生します。

リムルを害する可能性のある存在

料理人/サバクモノの確定結果を使って、七曜の結界を破壊したシオン。

自分の法則を捻じ曲げて…書き換えて、望む結果を上書きするとんでもないスキルです。この能力を使えばリムルを害することができる…。シオンがそれを望めば!です。

シオンに限ってリムルを害そうとするわけ…ない? 少なくともラファエル先生は少し警戒した模様。

ディアブロは圧倒的

悪魔討伐者たちは当然のこと、サーレやグレンダにも比べようがないほどディアブロが圧倒的だとわかった第57、58話です。

報道陣とディアブロの契約! 記者たちは自覚していた?

七曜の登場直後の攻撃は、目撃者である報道陣も全滅させる目的でしたが、ディアブロの結界によって救われました。

ディアブロ
ディアブロ

安心するがいい。私がお前たちを守ってやろう。

記者たち
記者たち

俺たちは何をすればいい?

ディアブロ
ディアブロ

私の悪魔の無実を証明せよ。

記者たち
記者たち

ぜひとも宣伝させてくれ。

なんでも記事にするさ、あんたの華々しい活躍もな! 

だから、頼む! 俺たちを助けてくれ!!

この会話で、100名近い報道陣とディアブロとの間で契約が成立。「誘惑者/オトスモノ」の影響下に入ったので、裏切りは許されません。

※あまりにも自然に交渉して、契約成立となっているので、視聴者は忘れそうですが、この世界に住む記者たちは悪魔が交換条件なく人を助けることはないとわかっているので、悪魔と契約したことは承知しているのです。

ですから、ディアブロの悪口を記事にしようとする者はいないでしょうけど、万一にもそんなことをすれば…、悪魔相手の契約不履行ですから、命はないでしょうね。

そういえば、前話で報道陣に混じっていた青髪の彼女…、第58話では姿がありませんでしたね。彼女はギイに仕えているメイド姿の青髪の悪魔です。

ディアブロの「絶望の時間/デスペアータイム」

これも誘惑者/オトスモノの権能のひとつ、誘惑世界を利用したものです。

誘惑世界とは

もともとは相手の意識に作用して、精神に影響を及ぼす力。

これを進化させた力、この仮想世界のなかでディアブロは絶対権力を有します。
仮想世界のなかで、ディアブロが思うままに作り出した幻覚を相手に押し付けたうえで、虚実変転によって仮想と現実を入れ替える。

簡単に言えば、ディアブロが考えたことが相手にとって現実になるというとんでもないチート技。

この力に対抗するには、意思の力で打ち破るしかない! が、精神生命体である悪魔の最上位の存在であるディアブロに、意思の力で勝てる者は…、ほとんどいないのです。

このときは、七曜たちに崩壊する世界/エンド・オブ・ザ・ワールドを与え、それを現実と入れ替えたので、七曜の世界がまるごと崩壊…見た目には世界が紙ごみに丸められていたんです。

英語でも、ディアブロとシオンについて

ディアブロについてというよりも、悪魔の進化についてまとめます。

そしてシオンは前回に引き続き、彼女の料理関連です。

アニメでディアブロはデーモンロードに進化を果たしていると言っているけども…?

アニメでは「デーモンロード」と言っていますし、英語字幕はDaemon Lordでした。
ちなみに、すでに何度も登場している魔王はdemon lordです。

daemonとdemonの違い…?

この2単語の語源は同じ。別の流れで進化し、現在では使い分けがあるようです。

  • demonは、「悪」「悪魔」「魔」です。
    • 日本語の「鬼」もdemonで、「鬼滅の刃」はdemon slayerというのは有名です。
    • ファンタジー世界で超常的な力を持つ悪いもの、という感じですね。
  • daemonは、精霊や守護神、悪とは限らず不思議な力を指すこと。
    • これの派生で、条件によって自動で走るコンピュータプログラムをdaemonともいいます。
      • メールが宛先不明で戻ってきたとき、「daemonがメールを返すよ。こんな理由だよ~」と書かれていることがありますよね。このdaemon プログラムも、知らないところで働いてくれる妖精さん、精霊さんみたいな感じです。

この世界でdemonが進化してdaemonになったのは…、たぶん、魔王/demon lordと区別するためです。

ちなみに漢字で書くと悪魔公/デーモンロードです。

魔王/demon lord 小文字で使われています。

※Demon Lordと大文字になるのは、Demon Lord Rimuru!と、テンペストの住人、特にディアブロやシオンがリムルのことを敬って口にする時だけです。

テンペストの住人以外はdemon lord Rimuruと魔王を小文字扱いすることもあるので、話者の気持ちの問題ですね。

書籍では悪魔公/Demon Peerなんです。

そして今更ですが、日本語の書籍版でも漫画でもアニメでもルビは「デーモン・ロード」なのですが、書籍の英訳では悪魔公にDemon Peerとなっています。Peerは英国などの貴族院を指すのですが…。ややこしい。

魔王/demon lordのほうが内容的にも重要なので、こちらをたてて、さらに区別するために書籍英訳ではPeerを当てたと思われますが、ざっと検索したところ、アニメの字幕で使われたDaemon Lordのほうが浸透している気がします。

以下は「転スラ」でこれまでにアニメに出てきた悪魔の呼び名を表にしてみました。

Lesser Demon下位悪魔
レッサーデーモン
下位の弱い悪魔
Greater Demon上位悪魔
グレーターデーモン
少し進化した悪魔
Arch Demon上位魔将
アークデーモン
さらに進化した悪魔
Demon Peer
(Daemon Lord)
悪魔公
デーモンロード
通常の悪魔の枠組みから外れて進化した上限なしの存在
転スラの悪魔

※第57話の冒頭でダムラダの言葉、「(ラーゼンを倒したのなら)アークデーモンではなく、もっと古き災厄級の悪魔が蘇ったか…」と推測していました。悪魔の強さは生きた年月の長さ、生まれた時代で違ってきます。そして悪魔社会では上下関係がとても厳しく、細分化した爵位もあります。

戦闘シーンの譲歩? シオンのセリフ

第一秘書、シオンが自分の料理について…さて、どう考えているのでしょう?(前回と引き続き検証です)

今なら殴らずにおいてやるし、
何なら特別に、私の手料理も食わせてやるぞ? 
どうだ、素晴らしい提案だろう?
「食わせてやる」
上から目線です。
Right now, I can promise you that I won’t hit anyone —
in fact, I can even let you try some of my famous cuisine!
A wounderful idea, wouldn’t you agree?
try ~cuisine
~料理を食べてみる
出典「転生したらスライムだった件」7巻

彼等を主語としてtry cuisineとなっているので、出来上がった料理を食べてみる、口にすると言う意味に曖昧さはありません。シオンは自分の料理の試食を素晴らしいこととして提案しています。…怖いですが。

ほらやっぱり、ゴブゾウへの脅しは決して味見なんぞではなんですよ…。

ゴブゾウへのセリフにはこちら。

ディアブロの活躍がうれしい

悪魔公/デーモンロードになったディアブロの圧倒的な存在感や強さに浮かれつつ、シオンの底なし…否、天井知らずの伸びしろが末恐ろしくなるエピソードでした。

そのふたりが特に変態的にリムルを信奉していてくれてよかったですね。書籍7,8巻あたり。現在21まで発売されています。8.5とか13.5というのが存在しているので、23巻と数えたりもするらしいのですが…。

最後までアニメ化してくれるかなぁ…。