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【ヒロアカ】相澤消太先生の厳しさと 優しさをおさらい

この記事では「僕のヒーローアカデミア」の主人公、緑谷出久の担任の先生、相澤消太(ヒーロー名:イレイザーヘッド)の良さを堪能するページです。本人や周囲のセリフから、主に先生目線の相澤先生をおさらいします。

出典は「ヒロアカ」本編、範囲はアニメの5期まで、漫画ではほぼ26巻までの部分です。

この記事を書いている2024年3月現在、テレビアニメでは6期まで放送済(視聴済)ですが、この記事では6期の全面戦争に突入するまでの情報をおさらいするものです。

相澤先生の厳しさと優しさを堪能して、ついでに英語版で勉強もできる…かな。

※この記事で使用している画像の出典は、
kindle版「My Hero Academia」vol.1,2,9,10,26です。
日本語オリジナル版もおなじくkindle版「僕のヒーローアカデミア」1,2,9,10,26巻です。

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もくじ

本名:相澤消太。ヒーロー名:「イレイザーヘッド」。

ヒーロー名:イレイザーヘッド

出典:My hero academia vol.1

個性:「抹消」

視ただけで人の”個性”を抹消する”個性”

His quirk Nullfies others’ just by looking at them!!

→英語からの戻し訳:見るだけで他者の”個性”を無効化する”個性”

見ているあいだ、対象の個性を消す。
瞬きなど、視線がはずれると効果が切れる。異形系の個性は対象外。

※個性に加えて、マフラーのように巻いた捕縛布を効果的に使い、特に近接の戦闘力が高いです。

性格:特に登場当初は、かなりクセあり…

出典:My hero academia vol.1

オリジナルのほうが絶対にいいのですが、ここでは語版から日本語へ、からぽんが戻し試訳をしているものもあります。

からぽん
からぽん

戻し試訳:ここに交流しにきたんなら、出ていけ

寝袋に入ったまま廊下移動したんだろうか?という疑問も浮かびますし、極端すぎる合理性?や、黒を基調としたコスチューム、陰気な表情、厳しい対応…ヴィランかしらと思ってしまいますが…。

相澤先生目線で、ヒーローになるための最低条件は死なないこと

どんなに有望なヒーローの卵でも、孵化するまえにつぶされてしまったり、希望いっぱいの雛時代に敵の飛び出して叩き落されたら、立派なヒーローになれません。

とにかく生き残らなければ成長もク〇もありません。

26巻で相澤先生が生徒を除籍する意味がわかります

先にネタバレというか、背景として漫画26巻を見てしまいましょう。

ヴィラン連合の黒霧が能無であることがわかり、その素体に白雲朧の遺体が使われていることが判明します。白雲は雄英高校時代、相澤消太と山田ひざしと特に親しかったことから、この二人が呼び出されます。

黒霧のなかに眠っているはずの白雲の意識を呼びさまし、ヴィラン連合の情報を得ようとする試み。雄英時代の思い出を汚された相澤先生と山田(プレゼントマイク)はそんなことは信じたくない。それでも面会した黒霧の性格は、白雲と共通するようにも見えて…。

黒霧の中にいる白雲に語りかける

お前はいつも明るくて前だけ見てた。後先なんて考えず…! 

死んじまったら全部終わりだってのに

You were always in high spirits. always facing forward. Without considering what came next!

Even though death… meant the end for you!

→前半はほぼオリジナル通りのニュアンスです。

英語版の後半、一般論でありながらyouを噛みしめると、相澤先生が個人的に白雲の死を重く受け止めている様子をだせるんじゃないかと…模索してみましたが、

結局、やっぱりどんどんオリジナルに近づいてしまうので戻し試訳は諦めました。

自己犠牲と命を捨てることは同義じゃない

Being selfsacrificing isn’t the same… as being suicidal.

からぽん訳
からぽん訳

自己犠牲と自殺は別物だ。

オリジナル自己犠牲→英語版being selfsacrificing/自己犠牲的であること

オリジナル命を捨てること→英語版being suicidal/自殺願望があること

オリジナルでは抽象的で感覚的な比較を、英語ではその志向、心の方向性に言葉の前提をそろえて、比較しやすく、結果わかりやすくなっています。

ただしこれは文章の解読としてのわかりやすさであって、その真の意味、深みを考えると…、それぞれ心のなかで、自分なりの言葉で噛みしめたいところです。

相澤先生が感情むきだしにして、文法無視で白雲に訴えた

白雲のことは忘れたことはない、相澤先生はそこをベースにして生徒を見守り、導いています。でも、目の前にいるのが白雲の遺体を素体とした脳無であると聞かされて、その可能性を感じとったら平静ではいられない。いつも冷静な相澤先生が感情を高ぶらせます。

おまえに…おまえのような、誰かを引っ張っていけるヒーローに

長く生きてほしいから。

Because… I want guys like you. I want heroes who can pull others along.

…To live… good, long lives!

からぽん訳
からぽん訳

俺は…生徒らにお前みたいになってほしいから。他のやつらを引っ張っていけるヒーローにだ。

…生徒らにはちゃんと、長く生きてほしいから。

英語版のほうが理路整然というか、混乱なく誰にどうなってほしいのか、しっかり気持ちが整理されています。

でもまだおまえがそこにいるのなら、なろうぜ…ヒーローに! 3人で!

If…you’re still in there, somehow… The three of us can still… be heroes together!

からぽん訳
からぽん訳

もし、お前がまだそこにいるのなら…、俺たち三人で…まだヒーローになれるんだ!

somehow:どういうわけか、どことなく、なんとなく/どうにかして、なんとかして、何らかの形で

somehowの単語にあたる言葉はないのですが、白雲がまるごとそこにいるわけはないとわかっているので、片鱗でも、わずかな意識でも、記憶でも、どんな形でも、漫画やアニメであれば、そんなニュアンスは言葉にしなくてもいいかなと思われます。

オリジナルの「なろうぜ、ヒーローに」。最高です。

相澤先生は、目の前にいるものが白雲だとしても、すでに遺体でしかなく、生き返るわけではないと心のなかで認めた上で、畳みかけます。

誰がお前を変えた!? 

どこで脳みそいじられた!? 

雄英襲撃(あのとき)―何も感じなかったのか!?

Who did this to you?!
How’d they tinker with your head?!
Didn’t you feel anything when you attacked us at U.A.?!

からぽん訳
からぽん訳

誰にやられた!? 
どんなふうに脳みそをいじられた?
雄英襲撃(あのとき)何も感じなかったのか?

真ん中の疑問、どこで?が「how/どんなふうに」と変わっています。

が、ここは「どこで/where」とすべきでしょ!と思います。情報を得るのが目的なんですから、白雲がどんな目にあってしまったか、親友だからそこを突きたい気持ちはわかりますが、この前に相澤先生は心の中で「目の前のモノが遺体だ」と自分に言い聞かせています。そこを飲み込んだうえで聞くべきことを聞くべく語りかけている。

そこで相澤先生が「どんなことをされたのか」なんて意味のない質問はしないです!

だって「どこで/where」と聞かれたから「病院」って答えが出てくるんだし…。

黒霧は、イレイザーヘッドに何を言っているのかわからないと繰り返します。それでもそこに動揺を見て、相澤先生はダメ押しします。

おまえは雄英高校2年A組、俺たちとヒーローを志した――

You were a member of U.A.’s class 2-A! We wanted to be heroes together!

オリジナルでは――のあとを引き継いでプレゼントマイクが「白雲朧!!」と名前を呼びます。

英語版では文章が終わっているので、ちょっと雰囲気が違いますが。

このあと、黒霧のなかに白雲の顔が浮かび、高校時代の教室で楽しそうな三人の様子が描かれ…、これを回想しているのは白雲朧だろうか…?の瞬間のあと…

黒霧が「病…院/hos…pital」と告げます。

→この情報はホークスに知らされ、蛇腔病院にたどり着きます!

相澤先生の乾いた目から涙が…! 相澤先生は自分を引っ張ってくれた白雲を前にして、目を血走らせ、涙を流し、感情を揺さぶられて…それでも! 聞くべきことは聞いています。(英語版はちょっとズレたけど)

白雲のように卵のままで逝かせないための教師!

ヒーローを育てる雄英だから、自己犠牲と命を捨てることは違うと叩き込まなくてはなりません。その必要がある生徒には試練を与えます。

「自己犠牲と命を捨てることは同義じゃない」

死んだらヒーローになれない

雄英を除籍されたらヒーローになれない

ゆえに、ヒーローをめざす雄英生徒にとっては「死≒の除籍」

無理やり感はありますけれども…

あらためて、自己犠牲と命を捨てることは同義じゃないので、そこを

履き違えた若者に望み通り一度”死”を与えます。

So many kids confuse the two. So I’ll give them what they want, a “death” so to speak.

英語はかなり説明的です。

からぽん訳
からぽん訳

かなり多くの生徒(こども)たちがこの二つを混同している。

だから、望みのもの、すなわち”死”を与えます

※confuseは混乱、混同、境目がわからなくなっているというニュアンス。

対して「履き違える」のニュアンスは、混同ではなく完全なとりちがえという違いがありますね。

除籍のち復籍された生徒の言葉(デクたちの一年先輩)

クラス全員で除籍された彼らは、2年になってからも除籍されたときのことを悪夢に見るようです。が、そのなかで、ひとり。

やけど、そのおかげで私ら成長できたっちゃん。

Sure, it sucked, but it also helped us grow.

からぽん訳
からぽん訳

うん、あれは最悪だった。けど、おかげで成長できたよ

詳しいことは語られていませんが、前後から見ると、一度ヒーローへの道を断たれたからこそ、ヒーローになるべく正しい方向で成長することができたということ…。ただし他の生徒たちから「いやいや注意感覚で除籍はダメだから」と言われ、共感されてはいませんね。

だから、自壊がセットになっているデクの個性を拒絶した

ということで1巻にもどって!

相澤先生から見れば、人を助けようとするたびに行動不能になる個性のデクはヒーローになる前に死んじまうと思うわけです。

行動不能になっていては人を救えないし、自分の命も救えない。そんな奴がヒーローを目指せば、とちゅうで死んでしまう。だから、もちろんヒーローになれるわけがない。

出典:My hero academia vol.1

また行動不能になって、誰かに助けてもらうつもりだったか?

You’d just be incapacitated again. Were you hoping someone would step in to help afterward?

このあと、災害時にひとりで千人以上を救い出した伝説のヒーローに言及します。もちろんオールマイトのことです。この時点で読者(視聴者)は自分の力をコントロールできていて、圧倒的に強くて、命を落とすなんてことは微塵も考えられないオールマイトと、デクの唯一の共通点one for allに気づいたのかしら!?とビビるのですが…。

アニメ6期※でかっちゃんが言っていたように、いざという時、オールマイトとデクは自分の無事を勘定にいれないという性格的な共通点があるのです。相澤先生、見抜いてますね!

すみません。アニメ6期に入るまでの情報で記事を仕上げようと思ったのですが、6期にはみ出しちゃいました。

同じ蛮勇でも、お前のは一人を救けて木偶の坊になるだけ
You’ve got the same reckless streak, but…you’re totally useless after saving a single person.

same reckless streak:同じ無謀な行動

a single person:ひとりの人 (=one personですが、singleで強調している)

デクとオールマイトの本質を「reckless streak/無謀な行動、蛮勇」とひとくくりにしているところ! 相澤先生には見えていますよね。読者(視聴者)的には、one for allという個性が同じであることを、どことなく(somehow)相澤先生が感じ取ったのかとヒヤッとするところです。

とにかく、ヒーロー的な行動をひとつするたびに行動不能になっている限り、デクはヒーローになれません。

お前の力じゃヒーローになれないよ
you cannot become a hero with that power of yours.

デクは、自身の限界や現状を知ったうえで、ヒーローとして成り立つ自分のやり方、方法を模索する必要があります。

のちのち指導者であるオールマイトも、同じことをグラントリノやリカバリーガールに叱責されます。相澤先生が指導するのは生徒ですから、立場や役割分担ですね。

ヒーローとして、先生として、ぎりぎりの自己犠牲を強いられることがある

出典:My Hero academia vol.2

すでに取りあげたセリフ「自己犠牲と命を捨てることは同義じゃない」があります。

命を捨てるつもりはなくても、ヒーローなら自己犠牲を強いられる場面はある。自分が生き残ることをめざすのは前提、生き残る前提でヒーローを目指し、訓練し、備えても理不尽な現実にぎりぎりを強いられることはあるのです。

それを強いられたのは、USJ襲撃事件! 相澤先生が守るべきは生徒。
ヒーローはふたり。後輩の13号先生には生徒の守護を指示して、相澤先生(イレイザーヘッド)は戦闘へ!

(13号に)”take care of them.”  them=生徒たち

USJ襲撃事件で

この時、個性的に多勢を相手にする戦闘は不向きでは?と心配するデクに言ったセリフ

「一芸だけじゃヒーローはつとまらん」
No good hero is a one trick pony.

からぽん訳
からぽん訳

一芸しかない奴は、ろくなヒーローじゃない

英語版は「good hero」とありますので、言外に「一芸だけでのろくでもないヒーローも存在するけどな」という前提が成り立ってしまいます。

これもちょっと違う! 相澤先生が「ヒーローはつとまらん」と言っているのです。むしろgoodじゃないものはヒーローになれないのです。goodは削除したいところです。

↓この場面は別の記事↓でも取り上げています。

My Hero Academia vol.2.4(USJ襲撃までヴィランと先生)

夏のキャンプ襲撃事件で

複製された荼毘との会話でターゲットが生徒だと知り

生存率の話

なら やむを得ないだろう。

生存率の話だ! 自衛の術(すべ)を―!

あとで処分受けんのは俺だけでいい。
so we’ve got no choice. This is a matter of survival!

You should defend yourselves!
As for what comes after… I’ll take the heat myself.

matter of survival!/生き残ることが重要(or大事、問題)だ。

I’ll take the heat myself/責任を取る、厳しい批判を受ける

プロヒーロー、イレイザーヘッドの名に於いて

My Hero Academia vol.9

プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて戦闘を許可する
That pro hero eraser-head says it’s Okay to fight back!!

からぽん訳
からぽん訳

プロヒーローイレイザーヘッドの言により、戦闘は許可された!

「〇〇の名に於いて」ってカッコいいのに…。

※fight back
backがついていることで、自己防衛、または正当な理由があれば、戦ってもいいよ!
英語版では、backがついていいる。

梅雨ちゃんがお茶子ちゃんに対して「戦闘許可は敵を倒せじゃなくて身を守れってことよ
と解説していますが、それです。

ところで、相澤先生も生徒を卵と言っている

こんな訳もわからんままやられるなよ、卵ども!
Don’t let them get you while we’re still in the dark, future heroes!

while we’re still in the dark.
比ゆ的に普通に使われる表現とのことです。

in the darkは状況がわかっていない状態。
stillがあると、状況が動いているというニュアンスが加わる。
ここでは、今騒動が起こっている最中で、全容が見えない、何が何だかわかっていない状況。

卵で脱線します…オールマイトやグラントリノの有精卵とは違う

My Hero Academia vol.2 オールマイトのセリフ

相澤先生「卵」の英語版はfuture heroes!でした。が、

オールマイトとグラントリノが生徒を指す「有精卵」はやっぱりクセのある単語で訳されていますす。

デクとグラントリノの出会い直後。グラントリノの仕上がりっぷりに腰が引けていたデクも、この一言を聞いて「あ、オールマイトの先生なんだ!」と気づきます。

さあ、はじめようか、有精卵小僧

Shall we begin, my ward?

ward:(一般的な辞書に載っている意味)部屋、監房、病室。地区、区画など。
ward:(ヒロアカの有精卵は)子ども、被保護者、法的に庇護されるべき人

参照:Cambridge Dictionary、wardのページ(外部サイト)

wardに比べると、futre heroesは普通の言葉で、相澤先生らしいです。

相澤先生は教師の都合を洸汰くんに告げる

出典:My hero Academia vol.9

大丈夫…あいつも死ぬつもりなんかないからボロボロなんだろう。
――でも大人(オレ)はそれを叱らなきゃいけない
He’s fine… He got beat up like that because he has no intension of dying.
As his teacher, though, I’ll still have to give him grief for it.

なんでボロボロだと死ぬ気がないのか、よくわかったいなかったのですが、ここで記事を書いていて腑に落ちました。

何も考えずに一気に倒そうとしたのなら、ボロボロじゃなくて行動不能で死んでいるだろうから、ボロボロ(=生きている)ってことは、ちゃんと計算している。死ぬ気はないと判断した。…多分。

大人(オレ)のほうが「as a teacher/先生としては」より個人的な思い入れを感じます。

だからこの騒動が終わったら、言ってあげてくれ
できればありがとうの方に力を込めて
So once all this madness is over You can tell him.
Just focus on a nice, big thank you.

後半部分だけ戻し試訳です。

からぽん訳
からぽん訳

ただしっかり心がこもったありがとうを集中的に

big thank you:thank youの強調、より強い感謝の気持ち、より大きな感謝。

授賞式などで壇上の代表者のスピーチに「ここに来ていないスタッフや関係者みんなにbig thank youと言いたい」と入っていること多いですよね。

先生として一番かっこいいセリフは記者会見

出典:My Hero Academia vol.10

爆豪勝己の粗暴なところをヴィランにつけこまれたのでは!?という記者に対して、

体育祭でのソレらは、彼の”理想の強さ”に起因しています。
誰よりも”トップヒーロー”を追い求め…もがいている
あれを見て”隙”ととらえたのなら、ヴィランは浅はかであると私は考えております。
He behaved that way at the sports festival…Because He has such strong convictions and ideals
More than anyone, pursues the title of top Hero with everything he’s got.
If the villains have mistaken that for a weakness
Then their thought porocess is indeed superficial.

もがいている」にあたる英語は見つからないかなぁ。「ものすごくがんばって追い求めている」止まりな気がします。

「with everything he’s got./全身全霊で、彼の持てるすべてをもってして」with以下で、どのようにpursues/追い求めているかという説明ですね。

1年A組、入学直後に告げるヒーローの現実!

最初の授業、個性を使った体力測定でクラス最下位の生徒は除籍だと宣言、それを理不尽だと抗議する生徒たちに。

日本は理不尽にまみれている、そういう理不尽を覆していくのがヒーローだ

I’d say Japan is full of unfair things. Heros are the ones who correct all that unfairness.

correct:是正する、訂正する(間違っている事項を正しく訂正する)

で、最下位だった緑谷出久(デク)は、この理不尽を覆した? 行動不能にならず、指1本の自壊で済ませる方法をとっさに考えついた。この一瞬で、死なずに自分自身も生きて、次へつなげる方法を見出した。自力で除籍を免れたのですね。

相澤先生とオールマイトは合わないけども

…別の作品「呪術廻戦」でナナミンこと七海健人が、五条悟について「信頼していますが尊敬はしていません」と言っているのと似ているかもしれません…。

オールマイト! 圧倒的な力を誇示し、実績もとびぬけた伝説的なヒーロー。平和の象徴。相澤先生ももちろん特別なヒーローとして認めていますし、

マスコミに追いかけられながらヒーロー活動をしているオールマイトをすごいなぁと感心したり、多面で認めてはいるのです。ですが、やっぱり教育方針はまったく違います。

1年A組の最初の授業のあと、除籍にかかわる会話です。

半端に夢を追わせることほど残酷なものはない

半端に夢を追わせる事ほど残酷なものはない
There’s nothing crueler thann letting someone chase their half-baked dreams.

half-baked dreams/中途半端な夢、
漠然としていて具体的じゃない夢、
実現可能性が低い、とちゅうで放棄しそうな夢、
本気度、熱意が足りない夢。

からぽん感想
からぽん感想

そんな夢に浸っていたら、命を落としちゃうかもしれないんですから!

オールマイトの反応

半端に夢を追わせるほうが残酷だという相澤先生の言葉をうけて、

君なりの優しさってわけかい

So this is being kind then.

としながら、そのやさしさをオールマイトは理解できていないみたいです。

できる子にはできない子の気持ちがわからないのと同じでしょうか。

やっぱ… 合わないんだよなぁ
right… let’s agree to disagree.

※ agree to disagree/意見が違うことを受け入れよう、
→意見が合わないこともあるよね。
→意見はちがっても尊重しよう。
ということで、対立して目くじらを立てるというより、大人の対応的なニュアンス。

「right」は、場面によって「おっし!」という前向き、積極的な意味にも使われますが、ここではやっぱり、「そうだな」「だよなぁ」「それもありか」「やっぱ…」という感じなりますね。

オールマイトは存在していることに価値があるのです

one for allを失い、引退したオールマイト。「どうしたんですか?」と相澤先生に問われ、

生徒の成長に、自分は何もしてあげられない(that I can’t do anything for them)歯痒さに苛まれているといいます。そのオールマイトに相澤先生がいったんは、ワーカホリックが治っていないのだと茶化してから、あらためて

してあげられてますよ。
生きてここにいる。それだけで背中を押される人間がたくさんいます。
You can do plenty for them.
You can live. You can be here.
For a lot of people, that’s all the push…they need.

後半のYou can live. You can be here. なんでcan何だろうと思ったんですけど、読み返してみて、直前のオールマイトのセリフを受けた相澤先生は、それぞれfor themをつけたニュアンスでくりかえしているんですね。

「生きていることで、ここにいることで彼らのために意味を持っている」存在そのものが意味があるんですよ、と。

思いやりと尊敬のこもったセリフです。

戦闘場面、ヒーローっぽい

出典「My hero academia」vol.9

ここでも「呪術廻戦」のナナミンと共通してしまうんですが…

目的・人数・配置を言え
Your objective, numbers and positions. Spill it.

かっこいいです。

spill:白状しろ、吐け!(元々の意味は、こぼれる、漏れる)

相澤先生はやっぱりかっこいいのです

振り返ってみて、相澤先生、イレイザーヘッドは、デクたち未来のヒーローを導く大人、教師、プロヒーローとしてかっこよくて頼りになって、尊敬できるキャラクターです。

担任の先生として接しているから役割的に、というのもあるでしょうけれど、生徒をよく見ているし、しっかり理解している。

冷静でいながら、いざとなると自分のことより常に生徒優先で、圧倒的な信頼があります。

テレビアニメは6期の放送まで終了済。これからどんなことになるのか、デクやかっちゃん、轟くんちのあれこれも、もちろんすごく気になりますけれども、生徒の行く末ばかりを心配する相澤先生の今後の平穏と幸せを祈らずにはいられません。


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