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My Hero Academia vol.2.1
―かっちゃんのスタートライン

好きなアニメを英語のコミックでもさらに楽しみたいページです。

ついでに長ーい目でみれば英語の勉強にもなる、かな(#^.^#)

比較しているのは
日本語版アニメと
英語版コミックのセリフ。

お知らせ
お知らせ

コミックとアニメという違いから、

アニメオリジナルのセリフがあったり、アニメ上の演出でセリフを発するキャラクターが違っていたりという点もあります。

セリフを取り上げるなかでネタバレになる場合もあります。

ご了承くださいませ。



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引用はデクのセリフかっちゃんのセリフと、その他の登場人物のセリフ

ふたりの関係で興味深いと思ったところや、

英語の日本語のちがいで興味深いと思ったところも混ざっています。

ちょっとわかりにくくてごめんなさい。m(__)m

英語版からのからぽんの逆翻訳はオレンジ色です。

爆豪勝己、かっちゃんのスタートライン

今回は、2巻の前半部分で、とくにかっちゃんデクとの関係やお互いの感情を感じる部分を取り上げました。

麗日お茶子のいわゆる男の因縁

「男の因縁ってやつだね」


コミックでは”So you’re like his fated rival or whatever…”

逆方向に和訳してみると、

つまりなんていうか、ふたりは宿命のライバルなんだね……

fated/運命の、運命づけられた、宿命の、

因縁/(仏教用語から)前世から定まった運命、宿命

因縁(宿命)の戦い/fated battle なんて使い方も出てきそうです。

デク(緑谷出久)のセリフから

すごいんだ

(かっちゃんは)嫌な奴だけど、目標も、自信も、体力も、個性も僕なんかより何倍もすごいんだ。でもだから(今は)負けたくない、なんて……

He may be a jerk, but he’s amazing… His goals… His confidencce… His strength… His quirk.
He’s stronger than me in every way. But that’s why I don’t wanna lose to him.

幼馴染み時代から雄英に入学した2巻現在まで、

物語序盤のデクから見たかっちゃんはこのセリフの通り。

挙動不審になるほど怖いけど、あこがれずにはいられないすごい人なんです。

性格はともかく、嫌いになれないデクの気持ちが視聴者や読者にもじわじわと伝わってくる。

いつまでも出来損ないのデクじゃない

いつまでもザコで出来損ないのデクじゃないぞ。かっちゃん、僕は頑張れって感じのデクだ!

I’m not gonna be your worthless punching bag Deku forever… Kacchan, I’m the Deku who always does his best!!

新しい「デク」という言葉の定義

最初に言ってくれたのはお茶子だけど、それをデク本人が宣言したことで、

「デク」という言葉に、辞書に載っているこれまでの意味から、この作品だけの特別な意味が加わります!

否定文でforeverが使われるとき、文脈によって二通りの意味にとることができるとのこと

今回のセリフの前半部分は

a.ずっときみのサンドバッグでいるつもりはないんだ

b.これからはもうきみのサンドバッグじゃないんだ

b.のこれからはずっと〇〇じゃない。だと意志を強く感じます。

でも、文法的な意味はおいておいて、日本語でも英語でもデクの心情を読めば、どちらも正解だなぁと思うのです。

ただ、次にあげるnot anymoreと比較すると、やはりここはa.のニュアンスですね。

もうこわがらない

もう、きみを怖がるもんか!

I’m…not afraid of you anymore!

not ~anymore これまでの状態を否定している。

これまではそうだったけど、という意味が含まれるので、

デクは怖がっていたことを認めており、もうそれをやめるんだと意志表明です。

背中を追うだけ

かっちゃんの導火線に火が点いた。やることは変わらない。僕は背中を追うだけ。

Kacchan’s fuse had been lit. But my goals hadn’t changed. I would keep chasing after him.

「ここでおれは一番になる!」というかっちゃんの宣言を聞いたデクのモノローグ。

もうこわがらない! ずっと殴られっぱなしじゃない!と宣言しつつ、やっぱりかっちゃんは前をゆく憧れのヒーローであることは変わらない。

かっちゃん(爆豪勝己)のセリフから

口が悪い。態度が悪い。攻撃的。

……将来のヴィラン?

(デクのことは)石ころとか、くそとか

ただの石ころ
Just a damn pebble

石っころが!
This freaking※ pebble!

freaking/ここではfuckingの言い換え

 放送禁止用語?fuckingと音が似ていることから、言い換えられることがある。

 freak/オタクから派生して、freaky や、freakingも使われる。

どちらも、オタク知識から、振り切った知識や、程度の極端なことをさす。いい意味にも、悪い意味にも使う。

中断されない程度に

中断されない程度にぶっとばしてやらぁ
I’ll mess you up just enough not to be disqualified!!

disqualify/失格

担当教師のオールマイトからは

みみっちいというかなんていうか/petty or what, anyhow…」とも言われる冷静さ。

petty、ここでは「細かいことに自分勝手にこだわって」一般的には「些細な、細かすぎて価値のない」

キレて無茶しているように見えて、(自分が?相手が?)致命傷にならないように細かく計算している、それができる能力があるということ。

俺のほうが上だ

俺のほうが上だ
I’m better than him!!

俺より下だ

てめえは俺より下だ
You’re Nothing compared to me!!

なめてんのか

かっちゃんは心配されると、なめられていると感じるらしい。

誰よりも上でいたいから、

なにもできないデクに下に見られるのは我慢できない。

なめてんのか、デク?

Mocking me, Deku?

mock/あざ笑う ばかにする

俺をなめてたのか、てめえは?
I know you’re looking down on me!!

Are you …., aren’t you?←こんな形が思い浮かびそうなところだけど

I know you’re…… おまえが……だっておれは知ってるぞ! 

かっちゃんの思い込みだということを示しているのかな? 

そのつらをやめろよ。クソナード
Stop lookin’ at me like that, You damned nerd!

そんな風に目でおれを見るな

おれのことをそんなふうに見るな、という目つきそのもの。

その目つきの背景は彼を助けたいとか、戦って勝ちたいとか‥‥。

爆豪を自分より上に見ていたら出てこない感情だろうという‥‥爆豪の思い込み。

デクは実際、自分よりもずっと強いオールマイトのことも助けたい人なのだけれど、そこはかっちゃんには、まだ?理解できないところ。

完全に負けた

つまり、ガチでやりあっても、俺、完全にデクに――
In other words… Even in a full-on fight…Totally I…lost… to Deku.
コミックでは「lost」と言い切ってますが、アニメではオールマイトに声をかけられて思考が途切れています

自分よりも下だ!と決めつけていたかっちゃんが負けを認めざるをえなかった授業。

このあとに続くセリフで、轟にも勝てないこと、八百万の批評を受け入れたことがわかる。

態度は素直ではないけれど、思考は素直‥‥と言える部分もあるのです。

こっからだ!

こっからだ。俺はこっから……いいか、俺はここで一番になってやる。

From here on, I…! From here on…! Y’ hear me?! I’m gonna…Beat you all!

負けを認めたうえで、次は勝つという宣言。

相手はデクだけではなくて、ここで一番になる!

やっぱり素直じゃない‥‥。

おれはあんたをも超えるヒーローになる

[オールマイトに向かって]
言われなくても、俺はあんたをも超えるヒーローになる。
Needless to say…! I’ll be a Hero who surpasses even you!

デクは、オールマイトみたいなヒーローで、

かっちゃんは、オールマイトをも超えるヒーローという表現になる。

彼は上をさらに上を目指してもがいているのです。

かっちゃん、爆豪勝己は実は人気者

個性も派手で強力、頭脳も優秀。

一方で性格的には大きな欠点がある。

言動を見ていると、こちらの心がひりひりと痛むような気さえする。

彼自身も感情の置き所がわからず、そのひりひりに苦しんでいるように見える。

かっちゃんは登場から嫌な奴です。

このころのわたし自身の感想は忘れちゃったけど、

リアクターさんたちはかっちゃんのことを将来のヴィランだと決めつけて嫌っていたり、

あるいは、納得できないけれど、デクが嫌っていないなら仕方ないか……というところ。

”I don’t like him!” “I hate him.” という言葉が何度も聞こえてくる。

ところが、このあと、いつのまにか応援‥‥とか、期待するようになる。

この2巻終りくらいから、特に女性リアクターさんたちは爆豪ファンに傾いていくようです。

ほっとけないのです。

将来のヴィランにならないことを心から願ってしまうのです。

そして男性ファンたちは、彼の活躍を期待し始める。

ということで、主人公のデクとの関係もふくめ

爆豪勝己は目を離せないキャラクターです。