今回は転スラアニメ3期をより楽しんで見るために、ここまでに書籍版に載っている情報で、アニメでは略されてしまった部分を…特に知っているとより世界が広がったり、逆にわからないままでいいのかなと安心できる部分を紹介しています。
今回は第49話「悪魔と策謀」と50話「聖人の思惑」です。
ここではアニメ2期までのおさらいと、3期の前提について語られています。
主な動きとしてはファルムス王国には、賠償金を請求して、内乱を誘発し、最終的に英雄ヨームを王に押し上げようとする計画が実行中。
一方で、西側諸国の平和に大きな影響力を持つ西方聖教会では…、神ルミナス=魔王ルミナスからの情報を得て、リムルとの対立を避ける方向で…。
そしてヒナタと、神ルミナス&法王ルイとの関係が描かれていました。
アニメでは書籍版の内容を再構成していますので、ここで省かれているから補足!したつもりの情報がその後すぐにアニメで語られる場合もあります。
その場合、ごく短期のネタバレになる場合があります、そこは許してください。
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記事中の画像、文章の出典は書籍版「転生したらスライムだった件」7巻(日本語版+英語版)
他に一部、転スラ公式サイトからの画像もあります
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アニメ第49話「悪魔と策謀」
冒頭は前期でリムルがクレイマンを倒した、ワルプルギスの後に続いた宴会。
ラミリスが泥酔して寝ている間にリムルはおいとま
ベレッタが「あのことをお願いしなくては!」と焦っていただけでしたが…、
書籍版によると、ラミリスがリムルにテンペストへの移住を再三訴えていた模様! リムルはその都度断っていたのですが、ラミリスはめげず…。
ラミリスを制止してくれると期待していたトレイニーさんは…ラミリスの前では劇甘のポンコツで頼りになりません。ラミリスがブランデーで酔いつぶれた隙に、リムルは「ラッキー!」とテンペストに帰ったのでした。
テンペストでスイーツのレベルが上がった理由は吉田さんの存在も!
テンペストにおけるスイーツのレベルUP!
もちろんシュナの功績ではありますが、イングラシアで喫茶店の存在も大きいのです。その店主が吉田さん!
(名前から異世界人…、日本人ですよね!)
ユーラザニアとの交易で果物が手に入り、テンペストでいろんな洋酒を作れるようになりました。お酒を吉田さんのお店に卸すという条件で、お菓子開発に協力してもらっています。
書籍では吉田さんと吉田さんのお菓子、そして吉田さんの(と推定される)お店が今後も登場します。
私のお店が登場したときには、今後もお知らせしますよ♪
シオンの尋問で肉塊になった王たち。
シオンの所業
アニメではシオンのセリフと、結果は青紫の煙でかなり穏当な感じにごまかされていました。
シオンは生き返った時にギフトでもらった「料理人/サバクモノ」を使って…、あの3人で生き造りを練習したのです。しかも回復薬も使って繰り返し練習したそうです。
3人は痛みは感じなかったものの、意識も視覚もあったので、自分が解体されるようすを繰り返し見ることになり、それで心が折れています。
ディアブロは愚痴りつつ喜んでいました
ファルムスに向かう馬車で、ディアブロはシオンの力によって肉塊となった3人に「法則がねじ曲がっているではありませんか…」と面倒くさそうな、うんざりした顔をしています、
が!
書籍では、捻じ曲げられた法則のパズルを解きながら、ディアブロは喜んでいます。
魔法や世の中の法則を知り尽くした自分にとってすら、世界は尚、不思議で満ちている!
ディアブロは喜ばしく思っているのです。
49話 最後のディアブロとの会話を英語で
ディアブロ 私自ら参戦する予定ですので、ご安心ください | I will enter the battle myself, so don’t worry. |
リムル 良し、任せるぞ。何かあったら報告を頼む | All right. I’ll leave that to you, then. Let me know if anything happens. |
ディアブロ ハッ! お任せくださいませ、我が王よ! | Yes my load! I assure you that everything is in good hands |
※in good hands /信頼できる人に任せて、何も心配することがなくて、安泰で。
直訳:「良い手の内にある」goodな手に守られているというイメージ。
「大船に乗ったつのりでいてください」と訳されることもありますが、「大船~」の慣用句は話者によってはダメなフラグで使われることも多いかも…? 状況、話し手によりますね。
“Yes my load!” 執事の姿で「イエス、マイロード…」別作品「黒執事」でよくある景色です…、黒執事ではアニオリのシーズン2に登場した「悪魔で執事」のクロードのcvがおなじ桜井さんでした。イメージはぶれない…。
アニメ50話「聖人の思惑」
ユウキ、カガリ(カザリーム)、ティア、フットマンに、ラプラスがクレイマンの死を告げた場面。
書籍版では7巻の冒頭、序章です。
ラプラスは自分の強さを隠している!
ラプラスは自分が魔王ヴァレンタインに勝った理由を運がよかったと言います。
「ちょうど新月で、ヴァンパイア魔王ヴァレンタインはその力を大きく減少させとったから。場所も聖教会で、神聖な気配が満ちとったから、なんとかワイの攻撃が通用したんや…」
この場の誰も(ユウキもカザリームも)ラプラスの言葉を疑いません。
でも、これは嘘です。
これはネタバレというよりも、アニメ視聴者もわかっているという前提で話が進んでいますよね。
2期の最後でラプラスはヴァレンタインを倒したとき、自分のことを「ワイは強いんだ」と言っていますし…、視聴者はすでに聖教会に神聖な気配があろうとなかろうと、魔王ヴァレンタインの力を減少させるはずがないと知っています。
だって、神ルミナスは真の魔王ヴァレンタインなんですから…。
ラプラスは何のために嘘を?
魔王ヴァレンタインはかつてのカザリームと互角だった男!なので、
そのヴァレンタインをあっさりと倒したラプラスは、かつてのカザリームより強いのです!
ラプラスがかつてのカザリームより強いことを隠すための嘘ですね。
ヒナタは理想郷ルべリオスを守ろうとしている…のだけれど!
秩序と公平さは圧倒的な力を持つルミナスの管理下にあるからこそ保たれている。
だから、ヒナタはこの理想郷を守るためにルミナスを守らなくては!と強い動機を持っています。
本筋には影響ないところですが…、
ルベリオスは完全管理された平和で公平な…つまり競争のない社会。ルベリオスではみんな平和で幸せなんだけれど、真の自由はないのです。
他国を知っているヒナタは、例えばイングラシアの子どもたちのほうが無邪気で生き生きしているような気がする…と感じていました。そこにちょっとひっかかりを感じつつも、ヒナタはそれ以上の弊害…強者が弱者を食い物にする社会をもっと許せないのです。
ルベリオスは結界の内側に作られた都市
アニメでは普通に空が見えていましたが、ルベリオスの空は作り物です。
ルベリオスは天候、気候すらも管理された国! 夏は涼しく、冬は暖かい。過ごしやすい気候。
この国は太陽光さえも遮断する結界に覆われていて、内部は自然光と変わらないように見える光量まで自動で管理されています
前の都ナイトローズをヴェルドラに壊滅させられたルミナスは、対ヴェルドラ用に結界を強化してきたのでした。
天使、天魔大戦…? ルミナスは羽虫と呼ぶものって?
なぜか都市を襲ってくるという天使が存在するらしい。その天使との戦いを天魔大戦というらしい。
ヒナタもルミナスも天魔大戦を警戒し、準備しているらしく…。テンペストの都市や街道せいで天使の襲撃が早まるかもしれない…と懸念しています。
そうはいってもルミナスは、リムル&ヴェルドラのほうが天使よりやっかいだと言っている。
天使ってなんなん?
書籍版でもこの段階では詳細は語られていません。
ただアニメ追加するとしたら、1文。
「天使族は、ある一定以上に都市が発展すると、それを狙って攻撃を開始する」
テンペストが目立てば、天使の標的になるとも言っていることから、天から発展しているとわかるとやばいのかも…です。
だからルベリオスは結界のなかにあったり、ドワルゴンも地下都市だったり…???
50話のユウキのセリフを英語で
ユウキのセリフ、書籍版から
でもさ、やられっぱなしは癪だろ? | But hey, it’s no fun to be the punching bag all the time, right? |
僕たちは手は出さないけど、口は出せるんだぜ? | Maybe we won’t do anything, but we can say a lot of things. |
クレイマンからすべてを奪ったあのスライムには 少しくらい仕返ししておこうと思うんだ | The slime took Clayman for everything he had, and I think I know how to get back at him a bit. |
to be the punching bag all the time
これヒロアカの初期にデクが何度か自分のことを言っていましたよ。
”I’m not gonna be your worthless punching bag Deku forever” とか
文章よりキャラの見た目が違うんですけど…
ヒナタはあまり変わらなく見えるんですけど…。
それでは次回、「51話から」に続きます。