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【転スラ】3期51~52話―書籍版から補足…ついでに英語も少し

今回は「転生したらスライムだった件」アニメ3期を見ながら、先のネタバレではなく、書籍版にはあって、アニメでは略されている部分の情報を補足しています。

その第2弾! 第51話「平和な日々」と第52話「それぞれの役割」です。

ここでは魔王の宴ワルプルギスを終えて、リムルがテンペストに帰国。さらにクレイマンの軍勢を倒した大将ベニマル、クレイマンの城を落としたシュナも帰国します。テンペストは束の間の平和を取り戻し、平和のなかでさらなる発展、人材育成、環境整備の話を目指します。

一方で神ルミナスを信じるヒナタも、魔王兼神ルミナスの意向に沿ってリムルとは対立しない方向…(?)で様子見となります。

しかし、リムルの台頭を望まない別の勢力が見えてきました。というような2話ですね。

書籍では、ほぼ第二章「それぞれの役割」の内容となります。


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前回同様の注意点!

書籍版7巻の内容がアニメ化に合わせて(コミカライズ時点でもおそらく…)再考されているため、アニメで省かれたから補足!のはずが、次話など別のエピソードに挿入される可能性もあります。

そのため、意図せず3期内、短期のネタバレの可能性はあります。
その場合は、本当にごめんなさい。

兄妹がテンペストに帰国

シュナとベニマル…。
ふたりとも後始末をそれぞれハクロウと、三獣士に丸投げして帰国。
リムルに帰還の挨拶をしています。

書籍では、シュナは朝、ベニマルはその日の夜で時差がありましたが、
アニメでは同じ画面にいましたね。

まあ、小さなことですが、時間の整理整頓ですね。

リムルによるゲルドとガビルの評価

ユーラザニアで、ベニマルと一緒に対クレイマンの軍勢と戦っていたゲルドは、今、クレイマンの城で、ハクロウを手伝っています。

そして、ユーラザニアでの戦場の後始末に残ったのはガビル。三獣士とミッドレイのお手伝いです。

リムルのゲルドとガビルへの評価は意外と高い

  • 部下思い
  • 事務もする


ゲルドといいガビルといい、こういう実務もキッチリとこなしてくれるので、非常に頼りがいがあるな。by リムル

ここでの比較対象は強すぎる鬼たち、ここでは51話で後始末を丸投げして帰ってきたベニマル&シュナ兄妹です。

そして、このあと52話の「鬼じゃよぉ」の場面で、アニメでは省略されてしまった部分にもつながります。

ユーラザニア再開発を任されたゲルドの苦悩

(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

ベニマルの報告にもあるように、体力にある獣人や魔人はゲルドの指揮下にはいります。

ゲルドはこれまで思念伝達できるハイオークを部下として土木作業を進めてきました。が、種族違いでリムルの影響下にない捕虜や獣人とは思念伝達ができません。

ゲルドの愚痴:捕虜の魔人や、獣人たちは猪人族じゃない

  • 情報共有も指示の伝達もうまくいかない!…思念伝達ができない…
  • 捕虜たちにはやる気がない!…捕虜には今後の不安や不信もあるし…。

書籍版でリムルが思い出したのは、旧日本海軍の偉人として山本五十六の言葉。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」英語はこちら

アニメでは、尺的な意味でも、また政治的なことや思想信条が絡んで難しいということもあるでしょうけども…。国づくりで育を大事にするリムルを考えると、このあたりの省略部分はもったいないなと感じます。

ゲルドの悩みの解決場面

アニメ52話で、
「小さな悩み事はより大きなやりがいで吹き飛ばす」で終わっており。お気楽すぎないか!?と思いますが…、

書籍版にはここまでに地ならしがあります。

  • ゲルド:指揮下に入った捕虜の魔人や獣人の扱いは難しいし…、テンペストの人材不足&居住キャパの増加をみて、かつて別れた同族猪人族/ハイオークを呼び寄せたいなぁ。

リムルはテンペストに呼び寄せるのはOK!
ただし、転入者を直接ゲルド配下に入れるのではなく、まずテンペスト国内で教育をうけさせることを条件とします。

ここ!
今後、移住者が増えるテンペストでも徹底されます。

  • ゲルド:これにちょっと不満! だって仕事は目白押し! 即戦力の人材が欲しい
    • ユーラザニア再開発
    • ミリムの居城建設
  • 捕虜たちが使いずらい…
リムル
リムル


駄目だ。労働力ならば、捕虜とした者達がいるだろう? そいつらを指導して、キッチリと鍛え上げろ


と、効率を求めるのはいいが、もっと上を目指してほしいと言います。

便利な思念伝達が使える身内ばかりを優遇し、捕虜には単純作業を押し付けるのか!?

そんなことになれば、捕虜やほかの者たちはつまらない雑用ばかりを押し付けられ、差別の温床となりかねない…。

リムルが目指すのは「多種多様な種族の楽園」だからね!

で、ここまで話したうえで、ゲルドにあの超巨大建造物の建設を任せる! ね、深みが増すでしょ!

能力の高すぎる鬼たちにもチクり

52話、会議でハクロウの「鬼じゃよぉ」!
ゴブタがもっと修行すべし、とギャグシーン化されていましたが…。

書籍版のリムルは、ここで優秀すぎる鬼の皆さんに一言釘を刺しています。

リムル
リムル


自分が大丈夫だからって、誰でも同じと考えるのは駄目だぞ、ソウエイ

そして
自己の力だけでも物事を解決しようとする風潮には注意すべき。能力の高い者が自分を基準にしてしまうと、それに付いていけない一般人が大変な思いをすることになり…。負担の大きさから無理が祟り、やがて破綻する結果につながりかねない。

ソウエイ
ソウエイ


はい、考えが足りませんでした

と謝罪しています。

ね。テンペストは多種族が幸せに暮らす国です。力のない種族も無理なくSDGs的に暮らせなくてはいけません。鬼の皆さん基準ではほとんどのみんなに無理が生じます。

この一般人への思いやりから、安全な旅、街道整備。そして対魔結界…全自動魔法発動機の話に進んでいくのですよ!

リムルが思い出した山本五十六の言葉を英語で

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ
Show them, convince them, let them try, and praise them — only then will a man be moved.
出典:転生したらスライムだった件7巻
That time I Got Reincarnated as a Slime,Vol.7

正直、ちょっと不満! 特に太字にした—以降を差し替えたいな。

試訳

Show them, tell them, let them do it, and then praise them. — only then will people take action(on their own).

「言って聞かせて」をconvince→tellに変更。convinceは相手を納得させる、同意させるという意味合いが強い。

確かにその意味で使うこともあるけど…、ここでは「言って(=言葉にして)聞かせる」の意味の方がしっくりくる。

—以降の太字の部分は、最初のbe movedは実際に行動するのか、感動するのかっていうのが曖昧。むしろ感動のほうを強く感じる。

take actionは「行動する」に限定できるし、(on their own)を付けると特に自ら動くという意味も加わります。

試訳の和訳

試訳を今の日本語に、さらに言葉を追加すると…。

自分がやっているところを見せて、それを言葉にして聞かせて、やらせてみて、褒める。そうして初めて人は動くようになる。

今回のおわりに…

今回は英語の…というより、日本語の解釈で考えてしまった…。「転スラ」リムルの国づくり…、アニメで省略されているところも面白いんです。

そして会議こそ面白んですけどねぇ。やっぱりアニメにすると動きのない会議が続くと「また会議…?」という反応が多くなり、気になってしまうんです。

「いつまで会議が続くの?」という反応を見たとき、最初は本当に驚きました。会議が不満だなんて思わなかったから。個人的に書籍では戦闘シーンを飛ばしていたので…。

そしてアニメでも、いや、だから、「会議が面白いんだよ」「原作はもっと会議がいっぱいだよ」と言いたくなってしまう…。

次は…次も会議ですね。

(C)川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
出典:転生したらスライムだった件7巻
That time I Got Reincarnated as a Slime,Vol.7