調子よく動いている、そんな気がするときこそ、元気よく進む目的地が変わっていないか確認しましょう。
詐欺じゃなくても、そのつもりじゃなかった商品を買うように誘導される‥‥‥営業をかけられている可能性はあります。
単純化すると↓かな。
例えば
- 求人に応募し、面談の為にAショップに行った。
- Aショップへの応募はその場で不採用となる。
- 帰宅するところを面接担当者に呼び止められる。
- 担当者から「ショップ的には不採用ですが、わたし個人から見ると、あなたは商品を見る目があります」と褒められる。
- その後、別室に呼ばれ、商品を見る目のあるあなたなら「これは買うべきだとわかりますよね」とけっこうな高額商品を買うようにすすめられる。
これってはぁ?でしょ。
だって買い物に来たんじゃないし、どーいうこと?ですよね。
もはや商品そのものに価値があるかどうか関係ない。採用面接のついで高額商品の買い物なんてありえない!
でも➂と➃の間に時間経過があって、そのあいだに面接担当官に恩義を感じるような関係になっていたら?
有名なのはデート商法ですが、それに比べればよほど浅いつながりですが、それでも応援してくれるこの人の期待に応えるべき………?と危なかったです。
今回は、わたしの経験において、立ち止まるべきだったポイントを確認します。
このページだけで内容もわかるようになっていますが、別ページでは実体験を小説風に紹介しています。
興味のある方はこちら👇もどうぞ。
>>転職活動で見つけた声に仕事に応募したら前編
>>転職活動で見つけた声の仕事に応募したら後編
実際にどんなことがあったかなの、確認します
以下、時系列です。
- 転職活動中、これまでに経験のない不採用の連続で落ち込む。希望職種を変えて、今までに応募したことのないナレーター募集を見つける。動画作成会社の社内ナレーター職に応募!
- ZOOM面接後、会社から不採用メール(案の定という感じ。即座に今までの希望職種に戻しました)そしてこのとき面接担当のKさんから個人的にメールが届きます。「個人的にあなたの声が素敵だと思ったので応援したいです」的な。
- 別会社に紹介することもあるのでボイスサンプルを登録しませんか。
- ―登録料は無料、報酬は無し
- 担当Kさんの指導で原稿を読み上げ、サンプル録音終了
(たくさん褒められていい気分になるも、仕事になるとは思っていない。無料の娯楽イベント的な感覚) - Kさんの会社と、個人のLINEをお友だち登録
- 別会社に紹介することもあるのでボイスサンプルを登録しませんか。
- LINEに、非公開のオーディション情報が届く※
- エントリー先の詳細はわからない※
- 課題原稿をスマホで録音してそのデータをLINEに送るだけ
- 実際のエントリーはKさんが代行※
- 先方からは採用のときだけ連絡がくる、とのこと※
- Kさんからはこまめに連絡あり♪
- エントリー完了しました。
- サンプル、いい感じですね。
- 応援してます、期待しています
- ナレーターの仕事ってそんなに本気じゃなかったのに、Kさんの期待や応援に応えるべきなのではと思えてくる。
- Kさんから、ラジオドラマのオーディションを紹介される。今回はエントリー用紙に本名、住所、電話番号を記載。不採用でも連絡ありとのこと。
- Kさん経由で不採用の連絡。
- 同時に新人枠の敗者復活選考を兼ねた無料オンラインレッスンを提案される。
- 無料オンラインレッスンに参加する
- 2時間の無料レッスン。講師はプロかも。
- 参加者は5名ほど。年代は30代後半以上、50代はわたしともうひとりか
- ほかの人の実演を聞き、自分の含めてみんな素人だと気づく。
- Kさんより、無料レッスンの評価が届いたと連絡。
- 「レッスンお疲れさまでした。次はわたしが頑張る番です」というメッセージ。
- ラジオドラマの演出さんという方から直接連絡※
- 挨拶のあと、Kさんとの個人的付き合いを尋ねられる
- Kさんがわたしの落選を不服とし直接抗議に訪れたとのこと。事実関係にずれを感じる。
- Kさんはナレーター募集企業の採用面接で知り合ったと説明。
- 演出さんは大げさに驚いたあと
- 電話で話してわかった、声がいい、ラジオドラマに出演させると言う。
- 演出の権限で出演させるからには実力をつけてもらわないと困る。本気で出演したいなら声優の実践講座を受講せよ。講座には8万円の実費が必要だが、無理することはないが、もし本気でやりたいなら…と。
ここまで長かった。
面接担当のKさんの最初にメールから1月半が経過していました。
気をつけるべきだったポイント
そもそも転職活動の目的、仕事を探していたという行動の目的、ゴールを見失ってはいけません。ひとに乗せられて目的地が変わってしまってはダメなんです。
赤字の部分は問答無用で立ち止まるべきポイントでした。
※については、内容による面もありますね。
企業からの不採用通知のあと、Kさんから個人メール
②です
転職サイトindeedが公開しているページ>>詐欺の可能性がある10の特徴も参考!
10の特徴の1番目にあがっていました。
応募したナレーターのお仕事では採用されなかったんだから、ここには縁がなかったと考えるべし。ナレーターの仕事を探し続ける場合も、正式な別の募集を探すべきでした。
個人的に褒められて気持ちよくなっていたらダメなんです。
オーディション情報をくれて、エントリーを代行してくれました。ました?
②のひとつと➂の怒涛の※です。
これらの※、今ふりかえってみれば、すべてKさんが言っていただけのことです。
オーディション情報は本物か? 募集元の情報は「都内某美術館」といったもので確かめるすべはありません。
オーディションにエントリー代行してくれた。LINEで「エントリー完了しました」とメッセージがきただけです。なんせ不採用なら連絡はこないのですから。
実は1件、エントリーに間に合わなかったはずの案件があったのです。その日、オーディション情報にあったエントリーの締め切りをすぎてもLINEに既読がつきませんでした。この一件は仕方ないな、Kさんも忙しいんだろうなと思った瞬間、既読&「エントリー完了しました」のメッセージ。
嘘やん!と分かっていたんですけどねぇ。
個別具体的にひとつ嘘を発見しながら、Kさんの好意(応援)は本当だと思った。いえ、思考停止したんですね。あえて「締め切り過ぎてましたけど…」とも確認しませんでしたし…。
それでいて、「今回はイケますよ!」なんてメッセージに励まされていたり…。
オーディションに落ちたのに、何度も敗者復活の救いの手が差し伸べられる
ボイスドラマの新人枠で落選通知のあと、
1.敗者復活選考を兼ねた無料のオンラインレッスン
2.ドラマ演出さん自身からの電話
わたしの落選に納得できないと、Kさんが菓子折りを持って直談判にきたから、再検討の対象となった。Kさんと個人的に親しいのかと詰問され、違うと説明した後、あらためて声を褒められる
演出さんより、自分の権限で新人枠に採用すると約束。
条件は8万円の有料実践講座。
Kさんの行動が度を越している。
電話でしゃべっているあいだに、Kさんが泣きながら直談判と話が大きくなった。
なんか演出さん、やりすぎたと思うんです。わたしとKさんのつながりを疑って見せるのは、演出さんとKさんがグルでないという演出。疑って落とした↓あとに褒めて上げる↑。演出の権限で出演を約束するからには、わたしの顔をつぶさないように実力をつけてくれ(そのために受講料必要)
恩を売られているって思っちゃったんです。
小さくても明確な嘘をひとつ見つけたら、全体を疑うべきだね
ここまでに明らかな嘘はひとつ。
締め切り過ぎまで既読にならなかったLINE。既読と同時に「エントリー完了です」のメッセージ。
そうです。確実なのはたった一つだけど、ひとつ嘘だと認識すると、その他もろもろ疑わしい。
確認できないけれど、信じる理由がなくなってくる。
有料講座を受けて、ボイスドラマに出演したら、結果は満足したかもしれない、けど!
あらためてお伝えしておきますが、以下の2点については未確認なんです。
¥80,000 有料の声優実践講座の内容、有用性
すごく有益かもしれない。8万円の体験として人生の宝物になったかもしれない。
口約束されたボイスドラマ出演と、その後どう思うか。
実際にテレビアニメなどで活躍している声優さんと同じ作品に参加して、すごく楽しいかもしれない。
人生の思い出になる経験だったかもしれない。
その結果、¥1,500/1枚のCDを自ら20枚以上も買いたくなるほどの経験になったかもしれない。
そもそも、体験ツアーを探していたのではなく、お仕事を探していたのですから
転職サイトですもの、夢の声優体験ツアーを探していたわけないのです。お仕事を探していたのです。だからどんなに夢のツアーであっても、いつのまにかウキウキ、ワクワク突き進みたくなっていたとしても、ちょっと違います。
って気づくのに時間かかった。
でもさ、このボイスドラマをきっかけに声優として仕事ができるようになるんじゃない?
えと、わたしがいうことではありませんが、そんなに甘くないです。
声優って、名前のあるプロの方でもオーディションを受けて仕事を取っている世界ですもの。
それに、検索しても自分の名前が載らないボイスドラマに参加して、それが実績になるとは言えませんし。
ボイスドラマでいっぱいギャラがもらえたかも?
相場を考えると、ギャラが発生したとしても有料講座の金額をこえることはあり得ない、かな。
参照したのは↓こちらです。
>>「声優になりたい委員会」【声優のギャラを暴露!】声優のお給料の仕組みをプロが解説!
まとめ
夢の声優体験ツアー、10万くらい支払ってもかまわないと思うひとはいると思います。実際、わたしも離脱する寸前までとても楽しかったですし…。
でもやっぱり転職サイトで求めるものではないだろうということ。体験ツアーを申し込みたくて転職サイトを見るはずはないもの。
わたしは、なんにしても軸というものがなくてふらふらしていますし、ちょっと褒められたり応援されたりして舞い上がるちょろぽんなんです。だから他人の心配をしている場合じゃないんですが、でもこの経験が誰かにとってちょこっとでも役に立ったらいいなとも思います。
わたしはもう大丈夫!とも言えないところが、われながら情けないけど、それなりに楽しく生きております。
おまけ
声のお仕事はもう全然考えていませんが、2年くらい前からyoutubeで朗読を発信しています。今は著作権の問題のない青空文庫で与謝野晶子の詩を。今後はすこし別のこともやってみたいなと思いつつ、やはり著作権的には問題にならないようにChatGPTと相談中です。
直近の動画です>>坂本紅蓮洞さん