(広告)
熟語Tシャツ‥‥‥西谷が着ていますよね。これを単行本3巻に収録の第24話の表紙絵で、GW合宿前!までのメンバーがそろって熟語Tシャツを着ているんです。注目してみました。
ついでに英語版でも確認!
興味深いです。訳はTシャツのプリントという制約もあって、最適な訳とは限りませんが、参考になります。今回は24話表紙絵の前に、3巻でノヤさんが着用しているものから紹介します。
小見出しで熟語/英語版。そのあとは考察というか感想というか。キャラクターとの関係、言葉の意味まぜまぜです。
「ノヤさん」「スガさん」以外、登場人物の名前は敬称略となっております。よろしくご了承ください。
ノヤさんのTシャツ
本編で着ているTシャツ3巻から3枚
ノヤさん(西谷)が普段、着用しているものですから、ノヤさんが好きな言葉ということなんでしょうね。
一球入魂/Give It Your All
野球アニメならおなじみの言葉。バレーボールでもサーブやスパイクだとイメージしやすいですね。ですが西谷はリベロ。レシーブなので、球に魂をこめるというより、全身全霊で拾ってるのかな。
百戦錬磨/Veteran of 100 Battles
veteran/アメリカのエンタメ小説、とくに警察物や、スパイや軍人が登場するミステリでは、ベテランといえば退役軍人=老人であることが多いんですが‥‥‥。一般社会では日本語のベテランと同じく、熟練のひとという意味で使われるようです。
大胆不敵/Fearless
まさにノヤさん! これを自分で選んで着るってことは、そうでありたいと思っているのかな。
訳語については、Bold and Fearless とするのもかなりあり。
全力疾走/Full Speed Ahead
旭が復活するきっかけとなった町内会チームとの試合中。旭の回想の中でノヤさんが着用。実際に着用もしているんでしょうけれど、旭にとってノヤさんの何事にも疑いをもたず、まっすぐ全力で取り組む姿勢は眩しいんだろうなぁ。
第24話の表紙絵 それぞれのTシャツの熟語
単行本3巻中にある24話表紙絵です。
武田先生が烏養コーチを連れてきた日。エピソードは菅原、西谷、旭が烏野町内会チームに入って練習試合の途中です。烏野のスタメンがそろったところで表紙絵です。
設定としては、3年生が熟語を選び、西谷が贔屓にしているお店でみんなのTシャツを作ったとのこと。清水マネージャーの分は田中&西谷が考えたそうですが、彼女はTシャツを着ていません。理由は納得。
※見切れているものは、3巻巻末のおまけ漫画「Tシャツ裏事情」で確認しました。
メインのふたり
まだ序盤ですから、深読みしようのないつかみどころのない熟語になっています。
大器晩成/Rom(e) wasn’t Built in a Day
日向着用
Romeの(e)が抜けているのは、オリジナルで手書きの「成」が1画抜けてしまっていたから、それに合わせたものとなっています。↓
日向はまだまだこれからですよ。初見殺しの変人速攻だけじゃないですよ。という意味でしょうか。一画抜けたのは本当にミスとのことですが、むしろ日向のキャラらしいです。
単細胞/Single Brain Cell
影山着用
たしかに白鳥沢の受験は失敗したと話しているものの、影山はかなり賢い印象なのですよね。ここはすこしネタバレといえるのでしょうか。三年生からはすでにバレー馬鹿認定されているともいえますか。
月島と山口‥‥‥日本語はともかく英語はちょっとひどい気がする
三年生にとって、まだよくわからないからこういう言葉を選んだということにしておこうかな。少なくとも日本語オリジナルの熟語はちょっときついけどシャレ。ただ英語訳は、マイナス印象へのあえてのミスリード?または煽り?と勘繰ってしまう。
草食動物/Beta Male
月島着用
おまけ漫画でHerbivoreと言い換えられています。草食動物はHerbivoreが直訳です。草食動物と言う必要があればHerbivoreを使いましょう。
Beta Maleは、(男性の性格を表すなかで)力強さがなく、成果を出せないひと的な意味。
関連語:Alpha Male/男性として力強く、成果をあげる人的な意味。男性の性格を表すという前提がすでに、ジェンダーフリーや多様性のこの時代にはひっかかりを感じてしまいました。
軟体動物/Invertebrate Creature
山口着用
英単語から日本語に戻すと「無脊椎動物」。生物学的な用語。一般に使わない専門用語のため、悪口としての印象は薄めです。
おまけ漫画ではspinelessと言い換えあり。こっちのspine-less/背骨がない。わかりやすい言葉を使っている分、ひとを指して使うと悪口として伝わってしまうことあり。
三年生は自分で選んだ
自分で選んだ四文字熟語なので、思いや好みが表れているのだと思うのです。澤村と菅原はほぼ同じ意味ですが‥‥‥。
七転八起/If at first You don’t Succeed Try Again
澤村着用
キャプテンが選んだ熟語が七転び八起きとは‥‥‥。意外とかわいい。
英語版を逆に日本語に訳すと:「最初はうまくいかなくても、またやってみよう」
不撓不屈/Indomitable Spirit
菅原着用
スガさんの気持ち。折れない!曲がらない!ですね。本編でもこの町内会チームとの試合直前に「(影山にむかって)負けないからな」と言っていますね。
謹賀新年/It’s A New Year
旭着用
なんでこれを選んだ? これを熟語と言っていいのか?
旭の誕生日が1月1日だから、という説もあり。とはいえ、それでこの文字を選んだキャラクターってことになってしまう。旭のへなちょこ&天然キャラは確定です。
二年生は田中、西谷、縁下以外にもいるのに
木下と成田はまだ登場していないのがとても残念。この表紙絵では縁下も一番上で清水マネと並んで小さい。対照的に田中と西谷はノリノリです。
一期一会/One Time, One Meeting
縁下着用
枠外扱いのように小さく、マネージャーと並んでいる縁下。参加理由は青葉城西との練習試合のメンバーで名前も呼ばれていたからか。そして現在町内会チーム戦でも試合に参加しています。1回だけ名前も呼ばれているし、ということでTシャツの表紙絵にも一期一会で参加しています。
「一期一会」の本来の意味は、どの機会も一回ごとに特別で唯一。たとえ同じようなことが何度起こっても都度、全部、粒立てて特別だよ、です。もともとは茶の湯の精神、心構えを説いた言葉ですね。
猪突猛進/Head-First
西谷着用
Head-First‥‥‥あれこれ考えずにとりあえず、頭から飛び込む! そのまんまです。
弱肉強食/Survival of the Fittest
田中着用
英語を逆に日本語に訳すと適者生存、英語の意味ではもっとも適応力のある者が生き残る!というより、田中の場合はまだ「ガオォー!」の捕食者イメージ。今後も田中は適応の概念を超えた男。「できるまでやればできる」を真面目にやる男ですよね。
コーチと先生
烏養コーチと武田先生。大人ふたりの間で落差ありすぎ問題が発生しています。
温故知新/Study the Old to Learn the New
烏養コーチ着用
コーチらしい熟語です。文句なしです。
熟語を選んだのが三年生てことで、おじいちゃん/Grandpa烏養さんの存在イメージも背負っているかな。
焼肉定食×Survival of the Bowing
武田先生着用
これはどうなの??? 三年生! もっとなにかあったんじゃないの!?
英語版では「焼肉定食」肉と食の形だけに注目。「弱肉強食/Survival of the Fittest」の英訳から、Fiitest/適者をBowing/お辞儀することに入れ替えたんですね。
英語を日本語にすれば、Bowing/お辞儀で生き残り。武田先生の登場シーン、青葉城西との練習試合発表した時、
まさか土下座を?
してない、してない。
土下座、得意だけどしてないよ
土下座だと説明が必要ですものね。形はともかく、あちこちにたくさんお願いしてくださった武田先生のおかげです。
オマケ:才色兼備/Beauty and Brains
清水マネージャーの熟語として三年生たちが予想した熟語でした。が、実際に作られたTシャツの文字は清水潔子。これはもちろん熟語ではなくフルネームです。文字色はショッキングピンク、達筆だったそうで。清水マネージャーは「全裸かこれかの二択以外では着ない!」と宣言しています。さらに、ほかの三年生は自分たちにはまともな熟語を選んだとちょっと拗ねてますね。
三年生が選んでいたら才色兼備だったようですが、これはこれで着用しにくいだろうなと思うのです。
ノヤさんは、ほかにもいろんなTシャツを着ているし、Tシャツといえば「エースの心得」の英訳も気になります。夏に公開される(といいなと思っている)映画、ファイナルに向けて気持ちを盛り上げていきたいです。
(広告)